希望の光は見え始めてきたようですが、まだまだ新型コロナの関係で美術館にも行けませんので、ウエブサイトでどのような情報を公開しているのかという話題です。
以前にもご紹介したかもしれませんが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などはとてもすごくて、徹底して各種資料をウエブサイトに掲載しています。
過去の展覧会について見てみると、例えば、「Cubism and Abstract Art」(1936年開催)については、次のようなページがあり、展覧会カタログも2つ目のURLで全頁掲載されているようです(259ページ)。さすがに、著作権の関係から、新しい展覧会については、そこまでは掲載されていないようですが。
https://www.moma.org/calendar/exhibitions/2748
https://www.moma.org/documents/moma_catalogue_2748_300086869.pdf
なお、MoMAで開催された展覧会の一覧(ただし、完全なものではないようです)は次のURLに掲載されていますが、各展覧会のページはなぜかこれとはリンクされていません。このリストで展覧会を見つけ、そのタイトルでいちいちサイト内検索しなくてはならないようです。さらに、展覧会の一連番号と展覧会紹介のページの数字もなぜか一致していません。「Cubism and Abstract Art」については、展覧会の一連番号は「46」なのに対して、「ページ番号」は上記のURLのとおり「2748」です。
https://www.moma.org/research-and-learning/archives/archives-exhibition-history-list
(ただし、このリストのページは、最近の展覧会企画まででは含まれておらず、最後は、2016年の次の企画になっています。
2353. Bouchra Khalili: The Mapping Journey Project [MoMA Exh. #2353. April 9, 2016–October 10, 2016])
この「2748」というの番号の付与の仕方に何かルールがあるのか、今後もう少し調べてみます。また、いちいちサイト内検索をしなくてもいい、展覧会ごとのページにリンクを張っているようなページも存在しないのか、さらに確認したいと思います。
ちなみにもう1つの例を挙げますと、展覧会一覧によれば、1937年に「 Photography 1839–1937」という展覧会が開催されていますが、この企画については、展覧会の一連番号は「60」なのに対して、「ページ番号」は次のURLのとおり「2088」です。
https://www.moma.org/calendar/exhibitions/2088
どうやら、各企画の「ページ番号」は、展覧会が新しくなるにつれて1つずつ増える(または減る)、というルールに従っているわけでもないようです。もしかすると、ランダム(作成した順?)に番号が振られているのかもしれません。
(なお、このページごとの番号ですが、1350番から始まって、5131番までは少なくともページが存在するようです。ただし、その間で、ページが存在しない番号もあります。したがって、全体でいくつのページが存在するのかは、いちいち確認しなければ判明しないことになります。でも、少なくとも3000くらいは存在しそうですね。)
また、MoMA所蔵のアーカイブについては、次のページをご参照ください。
長大なリストがあります。
https://www.moma.org/research-and-learning/archives/archives-holdings
日本も、著作権法の規定や解釈が異なるという問題はあるとは思いますが、ぜひ、アメリカ並みの融通の利く取り扱い、すなわち大幅な情報提供をお願いしたい、と強く願っています。
よろしくお願いします。
最後に、緊急事態宣言が5月31日まで延長されましたが、長期化の弊害を除去するため、美術館や図書館については、地域にもよりますが、その利用について全面閉鎖ではなく、一部緩和をする方向もありますので、美術の世界については、冒頭に書きましたように、やや光が見えてきているのかもしれません。
とはいえ、油断してはいけません。
ずいぶん古い情報ですみませんが、次のような研究会が開催されていました。
日本写真芸術学会 第 1 回写真史研究会
日 時: 令和元年 8 月 3 日(土) 15:00~17:30
会 場: 東京都写真美術館 学習室 (1 階スタジオ前にて 14:30 から 受付開始)
参加費: 無料 (定員 24 名・先着順)
ゲスト: ルーク・ガートラン (セント・アンドリュース大学准教授)
講演: 「日本における経歴―ライムント・フォン・シュティルフリートと初期横浜写真」
(逐次通訳付講演約 90 分、その後質疑応答・ディスカッション)
http://www.jsahp.org/information/shashinsi-kenkyukai-1st.pdf
次のページを見る限りは、「第2回」は開催されていないようです。
http://www.jsahp.org/information/
継続していっていただきたいところです。
とはいえ、新型コロナが収束しない限りは、どうしようもありませんが。
>>No.1865でご紹介した名古屋市美術館の企画ですが、若干詳しい情報が公開されていましたので、共有させていただきます。
量はそれほどでもないので、ウエブサイトをそのままコピーします。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/exhibitions/temporary_ex
The Movement of Modern Photography in Nagoya 1911-1972
9月12日[土]-11月1日[日]
近代名古屋の写真表現は、1920年代に日本のピクトリアリズム(絵画主義的写真)をけん引した〈愛友写真倶楽部〉の活動に始まります。1930年代末には「前衛写真」と呼ばれた“名古屋発信”の表現が全国を席巻しました。戦後になると、リアリズム運動と主観主義運動が“鎬を削り”、やがて、写真家・東松照明の出現と彼によって〈中部学生写真連盟〉が組織され、若い感性が独自の表現を模索しました。本展覧会は、時代や社会のなかで、思潮を反映しながら展開した各時代の表現活動を「運動」としてとらえ、その軌跡を辿ろうとするものです。
少し全体像が分かりました。戦前はかなり入っていますね。
次は、規模がわかればいいですね。「常設企画展」ではなく、それより一段レベルの高い(最高レベルの)「特別展」の枠ですから、かなり大規模(作品200点規模かそれ以上?)であることが期待できます。そのあとは、展示作品リストですかね。
さらなる情報に期待しましょう。新しい情報が出てきましたら、またご紹介いたします。
ちなみに、同時期に、常設企画展で、「日比遊一写真展 “imprint”, photographs by Yuichi Hibi」も開催されます。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/exhibitions/thematic_ex
2019年9月と少し古いですが、面白い記事を見つけました。
写真史・写真論の入り口に、1万円で立ってみる。【 #1万円で始める写真史 】【 写真本選書企画 その1 】
https://note.com/haia_i/n/ne38c21dbd392
「写真史・写真論の本を1万で揃えると?」という記事です。
もともとツイッターであったツイートをまとめた記事のようですね。
おなじみの本がたくさん紹介されています。
以前にご紹介した『写真の物語』(No.1830)の著者である打林俊さんなどという専門家の方も書いておられます。
さて、では、自分だったら何を選ぶか?
方向性としては、
・人名事典といった工具的なものを選ぶか?
・戦前の日本写真史に関する飯沢三部作を選ぶか?
・ローゼンブラムの「写真の歴史」を選ぶか?
・最近の(といっても2018年)、『光画』と新興写真: モダニズムの日本 を選ぶか?
この話題また続きます。
ところで、「写真本選書企画 その2」はあるのでしょうか?
1週抜けてしまい、すみません。
さて、ずいぶん以前から公表されていたようですが、東京国立近代美術館工芸館が2020年2月28日で東京での活動を終了し、2020年夏に金沢市(石川県金沢市出羽 町 3-2)に移転し、(通称)国立工芸館になるとのことです。
https://www.momat.go.jp/cg/ishikawa/
しかし、これらのページを見ても、全然情報が不足しており、なぜ金沢市なのかという点、また金沢での今後の活動が見えませんね。
夏はまだやや先ですから、これからの情報開示に期待しましょう。