少し前の本ですが、次の本が刊行されています。
沖縄1935
編者:週刊朝日編集部
朝日新聞出版
2017
大阪朝日新聞の藤木護さん(1946年に40歳で死去)という記者が写真撮影した沖縄の写真のネガが2013年に大量に発見され、それをまとめたものが、この本です。
もう写真家ご本人も亡くなっているので、撮影時の詳細は不明ですが、それでも、こういう発見がまだまだあるものですね。これらの写真を掲載した当時の新聞記事に撮影者の記載があった(記載するケースが当時あったとは!!)からですが、撮影者が誰かもはっきりするというのは、かなり珍しいケースではないでしょうか。
なお、本書に関する沖縄での取材の際に、
>「もう何年か早く、来てほしかった」という家族の声は何度も聞いた。
ということです(106ページ)。
正直、戦前の写真について調べるのは、もう時期的にはほぼ限界に来ていますね。
だからこそ、「駆け込み」でこういう企画がもっとたくさん出てきてほしいものです。
なお、記事を書いた方のお名前もこの本に出ていましたので、以下記します。
社会部記者・守山義雄さん(1964年、53歳で死去)