(つづき)
(つづく)
(つづき)
(つづく)
Shelfという写真集中心の洋書店が次の住所にあります。
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前3-7-4
TEL 03-3405-7889
月火水土日祝 12:00 - 18:00
木金 12:00 - 20:00
この洋書店自体は大変優れた洋書店なので以前もご紹介したことがあるかもしれませんが、今回は、この書店のサイト内に「20世紀の巨匠100人」(写真家についてです)を掲載したページがありましたので、そっくりそのままご紹介します。
http://www.shelf.ne.jp/special/ranking_20th.html
(つづく)
「ザ・ファミリー・オブ・マン写真展」ですが8月12日(水)から間もなく開催です。
今回は、出品写真家として記載されている写真家のうち日本人写真家、すなわち次の4人について調べた結果をご報告します。
・大滝栄寿
・岡本洋一
・蒲生右之助
・山端庸介
まず、最後の山端庸介は、すでに相当に有名な写真家ですので、今回は、調査していません。
(ただし、山端の日本での展示作品については、天覧との関係など、トラブルが発生していたということですが、その点の指摘にとどめ、ここではその詳細には触れません。)
次に、岡本洋一(Yoichi Robert Okamoto, 1915-1985)ですが、調べてみると、日本人というよりは、日系二世のアメリカ人で、アメリカやオーストリアで大いに活躍した写真家でした。
次のページをご参照ください。このページには精緻な情報が掲載されていますので、これ以上の日本語での情報は望むべくもないでしょう。ただ、アメリカでは相当に知られている写真家のはずですが、日本では知名度がないという点は興味深いところです。
カメラの背後にいる男:LBJの影、岡本洋一の物語/グレッグ・ロビンソン (Greg Robinson)
https://discovernikkei.org/ja/journal/2018/10/11/yoichi-okamoto/
ところが、残りの2人、すなわち、大滝栄寿、蒲生右之助については、過去の写真雑誌に写真作品が掲載されていることなどは確認できますが、それだけで、ウエブ上ではそれ以上の情報は発見できず、経歴などはわかりませんでした。
なお、2人とも、日外アソシエーツの「日本の写真家」(基本的に、物故者839人を掲載)にも「現代写真人名事典」(基本的に、刊行の2005年時点で活躍中の写真家1512人を掲載)にも掲載されていません。
そして、この企画に関連して、もう1つの点にも注目しました。
先に書きましたように、この写真展は、1956年に日本橋高島屋で開催された同名の写真展を再構成したものです。とすると、1956年の写真展でも、日本人としてはこの同じ4人(岡本洋一が日系アメリカ人だとすれば、3人)が含まれていたのでしょうか?
ところが、次の文献によると、どうやらこの4人だけではないようです。
『人間家族』展の日本における受容 犬 伏 雅 一
https://www.osaka-geidai.ac.jp/assets/files/id/503
この論文の2ページ目(下付きのページ数で言えば18ページ)の左列の最下部に次のような記載があります。
『日本における展示巡回は、すべてアメリカでの展示―これ が複数つくられて世界を巡回―で使用された写真のネガから 日本で渡辺義雄が独自のネガを制作し、日本の印画紙で焼い た写真イメージに9人の写真家―木村伊兵衛、濱谷浩、石元 泰博、芳賀日出男、山端庸介、蒲生右之助等―の作品を追加 して(以下略)』
以上では、日本人写真家が「9人」と記載されており、6人しか具体名は記載されていませんが、今回の4人のうち岡本洋一を除いた3人と比べても、「大滝栄寿」という名前がありません。
そもそも、論文には9人のうち6人しか記載されていませんので(なぜ、そんな中途半端な記載の仕方をしているのかについては、大いに疑問です)、残りの3人の中に大滝栄寿が含まれている可能性がありますが、この論文からはわかりません。
また、この論文では、日本人写真家の作品は、スタイケンの選定したオリジナル企画の作品の中には含まれておらず、日本で追加されたような記述になっています。
さて、整理してみますと、以下のような点に疑問が生じています。
・9人のうち残りの3人は誰か? 大滝栄寿は含まれているのか?(ちなみに、なぜ論文には6人だけしか記載しなかったのか?)
・日本人写真家(の作品)は、オリジナルの企画には含まれておらず、日本展で追加されたものなのか?
・今回の「ザ・ファミリー・オブ・マン写真展」では、なぜオリジナルで9人だった日本人写真家を3人(または4人)に減らしたのか?(おそらく、単純に、展示の規模が小さくなったということではないかと思いますが)
最後に、話はずれますが、今回のこの企画は、日本だけの企画なのでしょうか?(海外での巡回があった、または、今後あるということではないのか?)
さて、このあたりを確認する方法はあるでしょうか?
つづきます。
次の展覧会が開催予定です。
日本経済新聞社 創刊150周年記念
ザ・ファミリー・オブ・マン写真展(The Family of Man)
会期会場
・日本橋高島屋S.C.
会期:2026年8月12日(水)〜24日(月)
※8月19日(水)は休業日
会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階 ホール
【ご入場時間】
午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
※最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
・京都高島屋S.C.
会期:2027年4月巡回予定
・大阪高島屋
会期:2027年秋以降巡回予定
主催:日本経済新聞社
特別協力:ルクセンブルク国立視聴覚センター、ルクセンブルク文化省、駐日ルクセンブルク大公国大使館
協賛:エプソン販売、Sigma
協力:アトリエマツダイラ、徳川印刷、フレームマン
後援:一般財団法人 日本カメラ財団、公益社団法人 日本写真家協会、公益社団法人 日本写真協会
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/the_family_of_man/
ザ・ファミリー・オブ・マン写真展は、もともと、当時ニューヨーク近代美術館(MoMA)の写真部長を務めていた写真家エドワード・スタイケン(Edward Steichen 1879 -1973)が
企画・キュレーションし、MoMAで開催された写真展です。その後、世界各国を巡回し、日本では、1956年に日本橋高島屋において日本経済新聞社主催で開催されました。
それを今回、同じ会場、同じ主催者で、70年を経て回顧するという企画です。
対象が戦前の作品に限られているわけではありませんが、非常に興味深い企画です。
出品される写真家一覧が掲載されていますので、そこだけコピーしておきますと、以下のとおりですが、日本人でも見慣れない名前があることが印象的です。
アルフレッド・アイゼンスタット、マヌエル・アルバレス・ブラボ、ローラ・アルバレス・ブラボ、イジス、ローマン・ヴィシュニアック、ジェイ・テ・ウィンバーン、ルース・オーキン、大滝栄寿、岡本洋一、アンリ・カルティエ゠ブレッソン、蒲生右之助、ロバート・キャパ、ハリー・キャラハン、ロバート・キャリントン、ハーマン・クライダー、バート・グリン、ドミトリ・ケッセル、デヴィッド・シーモア、ゴットハルト・シュー、エリック・シュワブ、ボブ・シュワルバーグ、エドマンド・バート・ジェラード、エドワード・スタイケン、コンスタンス・スチュアート、ギテル・スティード、W・ユージン・スミス、デイヴィッド・ダンカン、ロイ・デカラヴァ、J・デ・ピエトロ、チャールズ・トリーシュマン、ネル・ドア、ロベール・ドアノー、レナート・ニルソン、エルンスト・ハース、バート・ハーディ、ピーター・W・ハーバーリン、ユージン・ハリス、リチャード・ハリントン、ロバート・ハルミ、マーガレット・バーク゠ホワイト、シャーリー・バーデン、ルー・バーンスタイン、エスター・バブリー、ウィン・バロック、ヴェルナー・ビショフ、ナット・ファーブマン、アンドレアス・ファイニンガー、ヴィト・フィオレンツァ、ジョン・フィリップス、ルイス・フォア、サム・フォーク、ヴィリー・フッティヒ、トニ・フリッセル、ジョン・フロレア、ビル・ブラント、リーヴァ・ブルックス、マシュー・ブレイディ、レオンティ・プランスコイ、オットー・ヘーゲル、アーヴィング・ペン、フランク・ホーヴァット、マリア・ボーディ、アーノルド・マース、カール・マイダンス、ハンス・マルムベリ、ウェイン・ミラー、ジョーン・ミラー、リー・ミラー、メイ・ミリン、デイヴィッド・ムーア、ラルフ・モース、山端庸介、リサ・ラーセン、ニーナ・リーン、デイヴィッド・リンドン、ローレンス・ルゲイ(回顧展パート、五十音順)
この作家の顔ぶれについては、後日機会があれば、検証してみたいところです。
また、これに加えて、
<現代写真家による「ザ・フォミリー・オブ・マン」>
として「現代作家のパート」も含まれるそうです。構成は、日本とルクセンブルクからそれぞれ約25点ずつ(計約50点)の写真作品ということです。日本側は日本経済新聞社の写真記者が、一方、ルクセンブルクからは、同国のCNA(国立視聴覚センター)の選定による現代作家が参加、ということです。。
期待できます。特に、前者の日本側の写真家の選定は極めて新しい視点です。