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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

生誕120周年 長谷川三郎と国立近代美術館~続報・《室内》シリーズについて(2236)

この企画の中で、当方が特に注目したのは、1940年の写真作品《室内》シリーズです。

畳の上に置かれた1枚の新聞紙(くしゃくしゃに丸められた新聞紙ですが、一旦ぎゅっと握りつぶされて、ふんわりと開かれた感じがします)、それを長い影とともに撮影した、非常に印象深い作品です。

ただ、当方がどこで(どの書籍で)この作品を見たのかは、直ちに判明しません。

 

この写真作品は、自由美術家協会第4回展(「紀元二千六百年記念 自由美術展」)に出品されたそうですが、その際には4点から構成される組写真だったそうです。そのうち、《室内(二)》のみ画像が判明している、ということです。

この点は、今回の会場での解説を読んで、はじめて知りました。

そして、今回の展示では、学校法人甲南学園長谷川三郎記念ギャラリーが所蔵する《室内》シリーズの全画像(四つ切サイズの同一カット7種、手札サイズの同一カット8種、全39点)を、モニター上にループで繰り返し映し出される画像で展示しています。

この39点のうち、どれが残る3点の作品かは特定されていないようですが(そもそも、この39点に含まれているのかどうかもわかりませんが)、これらの画像を見ると、室内での配置や構図、焼き付けの際の明るさやコントラストなど、この作品の制作において、様々なスタディをしていたことがうかがわれます。

こんな展示が成り立つことが新鮮な驚きですが、このような方向での紹介は、極めて有効であり、可能であれば、今後も他の作家や作品についても、実施していただきたいところです。

 

なお、解説の最後によれば、写真作品に使用された新聞紙は『大阪毎日新聞(名古屋版)』(1940419日、28日)で、撮影場所は長谷川夫人(長谷川喜代子氏)の実家があった名古屋と考えられているそうです。

 

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Akihoshi Yokoran
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