次の本が、つい最近刊行されました。
ART SINCE 1900:図鑑 1900年以後の芸術
ハル フォスター、ロザリンド E. クラウス、イヴ-アラン ボワ、ベンジャミン H.D. ブークロー、デイヴィッド ジョーズリット
編集委員:尾崎 信一郎、金井 直、小西 信之、近藤 学
東京書籍
2019年6月5日
12960円
「本書の構成」は以下のとおりだそうです。
・5つのイントロダクション
・130の年代順項目(1900年から現在まで)
・41のコラム
・2つの座談会
・用語集・参考文献・索引
原著は、以下のとおりです(第3版のようです)。
Art Since 1900: Modernism * Antimodernism * Postmodernism
Hal Foster, Rosalind Krauss, Yve-Alain Bois, Benjamin H. D. Buchloh, David Joselit
Thames & Hudson; Third版 (2016/9/1)
著者の5人は、”英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」”の中心メンバーなんだそうです。
以前にも同様の書籍が何回か刊行されていますが、二番煎じになっていないことを祈ります。
なお、以前の書籍は、今回と同様に、すべて「翻訳」なのですが、それはなぜなのでしょうか?
日本では、このようなタイプの本を編集しようというインセンティブがないのでしょうか?
海外では、なぜか、このように20世紀全体を概観するという書籍の刊行は後を絶たず、日本では、その翻訳が後を絶たず、という感じで、需要があるにもかかわらず、どうして、日本でオリジナルの類書をつくろう、ということにならないのか、不思議に感じています。