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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

過去の展覧会カタログ、アーカイブなどの資料のネット公開(MoMAの場合)(1883)

希望の光は見え始めてきたようですが、まだまだ新型コロナの関係で美術館にも行けませんので、ウエブサイトでどのような情報を公開しているのかという話題です。

 

以前にもご紹介したかもしれませんが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などはとてもすごくて、徹底して各種資料をウエブサイトに掲載しています。

 

過去の展覧会について見てみると、例えば、「Cubism and Abstract Art」(1936年開催)については、次のようなページがあり、展覧会カタログも2つ目のURLで全頁掲載されているようです(259ページ)。さすがに、著作権の関係から、新しい展覧会については、そこまでは掲載されていないようですが。

https://www.moma.org/calendar/exhibitions/2748

https://www.moma.org/documents/moma_catalogue_2748_300086869.pdf

 

なお、MoMAで開催された展覧会の一覧(ただし、完全なものではないようです)は次のURLに掲載されていますが、各展覧会のページはなぜかこれとはリンクされていません。このリストで展覧会を見つけ、そのタイトルでいちいちサイト内検索しなくてはならないようです。さらに、展覧会の一連番号と展覧会紹介のページの数字もなぜか一致していません。「Cubism and Abstract Art」については、展覧会の一連番号は「46」なのに対して、「ページ番号」は上記のURLのとおり「2748」です。

https://www.moma.org/research-and-learning/archives/archives-exhibition-history-list

(ただし、このリストのページは、最近の展覧会企画まででは含まれておらず、最後は、2016年の次の企画になっています。

2353.  Bouchra Khalili: The Mapping Journey Project [MoMA Exh. #2353. April 9, 2016–October 10, 2016]

 

この「2748」というの番号の付与の仕方に何かルールがあるのか、今後もう少し調べてみます。また、いちいちサイト内検索をしなくてもいい、展覧会ごとのページにリンクを張っているようなページも存在しないのか、さらに確認したいと思います。

 

ちなみにもう1つの例を挙げますと、展覧会一覧によれば、1937年に「 Photography 1839–1937」という展覧会が開催されていますが、この企画については、展覧会の一連番号は「60」なのに対して、「ページ番号」は次のURLのとおり「2088」です。

https://www.moma.org/calendar/exhibitions/2088

どうやら、各企画の「ページ番号」は、展覧会が新しくなるにつれて1つずつ増える(または減る)、というルールに従っているわけでもないようです。もしかすると、ランダム(作成した順?)に番号が振られているのかもしれません。

(なお、このページごとの番号ですが、1350番から始まって、5131番までは少なくともページが存在するようです。ただし、その間で、ページが存在しない番号もあります。したがって、全体でいくつのページが存在するのかは、いちいち確認しなければ判明しないことになります。でも、少なくとも3000くらいは存在しそうですね。)

 

また、MoMA所蔵のアーカイブについては、次のページをご参照ください。

長大なリストがあります。

https://www.moma.org/research-and-learning/archives/archives-holdings

 

日本も、著作権法の規定や解釈が異なるという問題はあるとは思いますが、ぜひ、アメリカ並みの融通の利く取り扱い、すなわち大幅な情報提供をお願いしたい、と強く願っています。

よろしくお願いします。

 

最後に、緊急事態宣言が531日まで延長されましたが、長期化の弊害を除去するため、美術館や図書館については、地域にもよりますが、その利用について全面閉鎖ではなく、一部緩和をする方向もありますので、美術の世界については、冒頭に書きましたように、やや光が見えてきているのかもしれません。

とはいえ、油断してはいけません。

 

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Akihoshi Yokoran
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