次の展覧会が1会場で開催終了、別の1会場で開催中です。
SURREALISM BEYOND BORDERS
The Metropolitan Museum of Art: October 11, 2021 – January 30, 2022
TATE MODERN: 24 February – 29 August 2022
https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2021/surrealism-beyond-borders
https://www.tate.org.uk/whats-on/tate-modern/surrealism-beyond-borders
欧米をそれぞれを代表する美術館で、この企画ですか~。
しかも、METのほうの次のページ(展示作品の一部)をご覧ください。
https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2021/surrealism-beyond-borders/exhibition-objects
絵画だけでなく写真作品やオブジェ、雑誌・書籍等の資料なども含まれています。戦後まで対象です。有名な作品がある一方で、見たこともないような作家・作品(特に、珍しい国の作品。韓国の写真作品もあり)に混ざって、なんと日本の作品もあります。登場している日本人名を挙げると以下のとおり。漢字表記がないのは仕方ないのでしょうか。
古賀春江の「海」
岡上淑子のフォトモンタージュ(1954)
北脇昇
池田龍雄
企画タイトルの「BORDERS」とは国境のことなのでしょうか?
なお、韓国の写真作品とはこちら。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/838594?&exhibitionId=0&oid=838594&pkgids=732
Artwork Details
Title: Inhyŏng ŭi kkum I (A Doll’s Dream I)
Artist: Jung Haechang (Korean, Seoul 1907–1968 Seoul)
Date: 1929-1941
Geography: Country of Origin South Korea
Medium: Gelatin silver print
Dimensions: 17 1/16 × 21 1/16 in. (43.3 × 53.5 cm)
Classification: Photographs
Credit Line: The Museum of Photography, Seoul
ハングルが表示されていないのが残念ですね。しかし、次の通りのようです。
Jung Hae-chang 정해창 (1907-1968) Korean Potographer
ネットに公開されている作品を見るだけでも、ぜひ行ってみたい展覧会です。ここはやはり、日本に巡回していただきたいところです。巡回しないということは、日本の美術作品はラインナップに入れられるほど高く評価されているのに、巡回してもらえない日本の美術館のほうは軽んじられているようで、恥ずかしいのではないかと思うくらいです。
想定される会場としては、東京国立近代美術館でしょうか? 少なくとも、古賀春江・北脇昇が含まれているわけですから。そして、日本で開催されるのならば、もちろん、日本作家の部分は補強されると信じています。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、同館の図書室には本展の展覧会カタログが所蔵されています。