現在開催中のミロ展の情報を見ていたら、Joan Miroに対して、「ジュアン・ミロ」という表記があって、「あれ、間違っている?」と思ったのですが、実は、間違っていなくて、
ジョアン・ミロ
ジュアン・ミロ
の2つの表記があって、いずれも間違いではなく、最近はむしろジュアン・ミロが優勢になりつつあるようです。「Joan」というつづりだから、「ジョ」だと思い込んでいるとそうでもないということで、名前の読み方は難しいものです。
さらに、かつては、
ホアン・ミロ
という表記もあったと思うのですが、これは、スペイン語の中でも、カスティーリャ語式の読みだそうで、ミロの出身地の言葉であるカタルーニャ語では、「ジョアン・ミロ」か「ジュアン・ミロ」なのだそうです。
そうだとすると、Juan Grisも
ホアン・グリス(フアン・グリス、ファン・グリス)
と呼ばれることが多いと思うのですが、このままで大丈夫かなと調べてみると、どうやらマドリード出身なので、この作家の場合はこれが正しいようです。
名前の読み方はややこしい。
慎重に考えねばなりません。