木下秀一郎(Shuichiro KINOSHITA, Shu KINOSHITA)/決行せるアナルヒストの心理的像/1925年/三科第2回展
(奇跡の「地方前衛」 福井近代美術1920~1945/土岡秀一/福井新聞社/2010年6月、より)
次の展覧会が開催予定です。
黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校
東京藝術大学大学美術館
2024年9月6日(金) - 2024年10月20日(日)
午前10時 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2024/09/Huang-Tu-Shui.html
台湾出身者初の東京美術学校留学生である彫刻家・黄土水(1895-1930)の作品10点(予定)・各種資料と彼が東京美術学校に入学した1915年から東京で病にて夭折した1930年までの時代の美術を紹介するという内容です。
これに加えて、陳澄波、顔水龍、李梅樹といった台湾出身の近代洋画家たち(当方は、恥ずかしながらまったく知りません)の作品約10点も紹介するということで、興味深い内容です。
また、今回の展示作品にも含まれている、1919年の黄土水の代表作「甘露水」という彫刻作品(写真の作品)は、戦後に台湾で行方不明となり60年後の2021年に発見されたという話で、このエピソードも非常に不思議です。
さて、以下、本企画に関するその他の基礎情報です。
休館日
月曜日
9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
※ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)は開館
会場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室3、4
観覧料
一 般: 900 円 (800円)
大学生: 450 円 (350円)
*高校生および18歳以下無料
*障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
*( )内は前売り料金、前売券は7月17日(水)から9月5日(木)まで販売
主催:東京藝術大学、国立台湾美術館
助成
文化部、公益財団法人野村財団、公益財団法人朝日新聞文化財団、藝大フレンズ賛助金、黑潮計畫、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
以上ですが、お時間あれば、ぜひ足をお運びください。
かなり以前に(No.2102)ご紹介した「クレー展」ですが、いまさらながら、新たに分かった巡回先をご紹介します。
☆パウル・クレー展 創造をめぐる星座
愛知県美術館:2025年1月18日~3月16日
兵庫県立美術館:2025年3月29~5月25日
さらに巡回がありますかね?
関東への巡回が必ずあるはずですが、兵庫のあと、すなわち、2025年度でしょうか。
ふと、「ツァイト・フォト・サロン」の現在の活動を知ることができました。
国立(くにたち)でギャラリー活動を継続しつつ、アーカイブ・プロジェクトも進めていると。
以前から掲載されていたのかもしれませんが、過去の企画の案内の葉書が掲載されているのも、見ていて楽しいものです。
例えば、通い始めた1990年のモーリス・タバール展の葉書など、かなり懐かしく感じます。
https://www.zeit-foto.com/dm/1990
他方、オンラインショップでは、『写真のエコール・ド・パリ 1910-1945 』カタログ、がまだ販売されていたりして、驚きです。
目黒区美術館以外に7か所も巡回していたということも知らなかったので、驚きです。
1991.4.13 - 5.26 目黒区美術館
1991.6.22 - 7.28 三重県立美術館
1991.8.31 - 9.29 北海道立近代美術館
1991.10.9 - 12.9 河口湖美術館
1992.2.15 - 3.29 静岡県立美術館
1992.4.4 - 5.10 ひろしま美術館
1992.7.9 - 8.9 米子市美術館
1992.8.21 - 9.2 近鉄アート館
このサイト、もっとじっくりと見てみたいと思います。
以前から、
・美術館での展覧会企画の「展覧会カタログ」(展覧会図録)は、ごく一部の例外を除いて、公立図書館で所蔵されない。
・最近は、展覧会カタログに該当する書籍が、一般の流通に乗る書籍として刊行され、書店の店頭に並ぶことが多くなり、それが公立図書館でも所蔵されるケースが増えている。
というようなことを、機会があるごとに、何回も書いてきました。
それゆえ、
・公立図書館に所蔵されず、不便である、困ったものである。
・できる限り、一般の書籍として刊行していただき、公立図書館に所蔵されるようにしていただきたい。
という論調で、取り上げていたわけです。
ところが、よく考えてみますと、本当に、従来の「展覧会カタログ」(一般の書籍でないもの)を公立図書館で所蔵することができないのか、というと、そうでもないように思えてきました。
例えば、上記のとおり、「ごく一部の例外を除いて」ということなのですが、そのうちで最も「大きな例外」というのは、公立の美術館がある場合、その同じ地方公共団体の図書館には、その美術館の展覧会カタログが所蔵されている場合がある、ということです。例えば、東京都立の美術館(や博物館)は多くありますが、その展覧会カタログが、東京都立の図書館に所蔵されていることがある、ということです。
そういう例があるということは、所蔵自体は可能だということです。可能ならば、もっと積極的に所蔵していただきたい。今のままでは、展覧会カタログだというだけで、所蔵されている場所(例えば、各美術館の図書室)が都市部に集中していて行きにくい、しかも、貸出は全く不可能、という状態に耐えなくてはならないままです。逆に言えば、公立図書館に所蔵可能なのに、実際にはほとんど所蔵されていないということは、そこに何か理由・原因があるはずです。その理由・原因を除去できれば、所蔵も進むのではないかということです。たとえ時間はかかるとしても、また、非常に困難であっても、除去が完全に不可能な理由や原因など存在しないのではないでしょうか?
ご存じのとおり、展覧会カタログは往々にして、非常に有用な情報、そして多くの作品図版(しかもカラー)が収録されている、貴重な資料です。一般の書籍では、決してカバーしきれません。したがって、展覧会カタログを所蔵しない手はありません。
今後は、ぜひ、展覧会カタログを積極的に所蔵して行っていただきたい、そう強く心から願っております。
しばらくしたら、また所蔵状況を確認しつつ、この話題を取りあげてみたいと思います。