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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

(つづき)AI、戦前の日本の写真家10人[2026年](2215)

(つづき)

3.CopilotMicrosoft

 

以下に、1920年から1945年の間に活躍した日本の重要な写真家10を、漢字表記・生没年付きでまとめました。
この時期は日本写真史において、ピクトリアリズムから新興写真、報道写真へと大きく転換した激動の時代で、ここに挙げた人物はいずれもその流れを形づくった中心的存在です。

19201945年に活躍した日本の主要写真家10

1. 名取洋之助(なとり ようのすけ)

1900–1962
日本の報道写真を国際水準に引き上げた人物。『NIPPON』誌の創刊者としても知られる。

2. 木村伊兵衛(きむら いへえ)

1901–1974
「ライカの名手」。スナップ写真の先駆者として戦前から活躍。

3. 土門拳(どもん けん)

1909–1990
リアリズム写真の代表者。戦前は報道写真家として活動を開始。

4. 濱谷浩(はまや ひろし)

1915–1999
戦前から農村や風景を撮影。戦後の『雪国』シリーズで世界的評価を得る。

5. 野島康三(のじま こうぞう)

1889–1964
ピクトリアリズムの代表的存在。戦前の肖像写真で高い評価を確立。

6. 安井仲治(やすい なかじ)

1903–1942
新興写真運動の中心人物。前衛的な作品で知られる。

7. 中山岩太(なかやま がんた)

1895–1949
モダニズム写真の旗手。大阪を拠点に新興写真を牽引。

8. 福原信三(ふくはら しんぞう)

1883–1948
資生堂創業家。日本のピクトリアリズムを代表する写真家。

9. 福原路草(ふくはら ろそう)

1892–1946
信三の弟。柔らかな光を生かした芸術写真で知られる。

10. 田中雅夫(たなか まさお)

1906–1987
新興写真運動に参加し、構成主義的な作品で戦前に活躍。

必要であれば、この10名の代表作一覧や、当時の写真運動(ピクトリアリズム/新興写真/報道写真)との関係図も作れます。

 

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結果は以上です。

一言でいえば、いずれのAIについても、1年前と比べて見違えるような「進化」です。

しかし、問題はまだ残っています。

 

なるべく公平を期すため、次の3つのポイントを定め、11つの結果を評価して、100点満点で何点かという点数を付けてみたいと思います。

・前回も挙げていた、中山岩太、野島康三、安井仲治、小石清の4人のうち、何人を含めているか? 含めていない人数×10点を減点します。ただし、全員含まれていないような場合には、「マイナス40点」ではなく、加重して減点することもあります。

・戦後に活躍した写真家が含まれていないか?

・その他、情報に誤りはないか?

 

まず、Chat GPTです。

 

4人のうち、野島康三だけが抜けていますので、マイナス10

・戦後の写真家は含まれていません。

・その他の情報に誤りはないようです。ただし生没年が正しいかは確認していません。

以上から、90点としたいと思います。

 

岡田紅陽が戦前の代表的な写真家ではないとは言いませんが、その代わりに野島康三を入れていたら、100点を付けていたかもしれません。

 

次に、Geminiです。

 

4人のうち、小石清だけが抜けていますので、マイナス10

・戦後の写真家は含まれていません。

・ところが、ところどころ情報の誤りや誇張が目立ちます。木村伊兵衛は「日本の報道写真の父」とは呼ばれていないでしょう。野島康三の作品を芸術写真だけに限定するのは誤りです。名取洋之助は「FRONT」ではなく「NIPPON」です。土門拳が「絶対非演出」を主張したのは戦後のはずなので、戦前からそう主張していたかのように誤解を生む表現です。

以上から、60点としたいと思います。名取についての間違いは、評価者によっては落第点をつけるかもしれません。

 

なお、Chat GPTに対するものと同じようなことを書くと、石川光陽が戦前の代表的な写真家とは言えないでしょう。その代わりに小石清を入れるべきでした。

 

最後に、Copilotです。

 

4人のうち、小石清だけが抜けていますので、マイナス10

・田中雅夫は、戦後の活動が主であり、しかも写真家というよりは、写真編集者または写真評論家としての活動が主です。したがって、マイナス10

・さらに、誤りが非常に多い。3つのAIの中で最悪です。野島をピクトリアリスムに、安井を前衛的な作品に限定するのも、中山の活躍の場を大阪に限定するのも(「関西」にすればいいのに)、誤りですが、まあ、許せます。問題は、名前の読み方です。1年前にも、Copilotは、求めてもいない読み方を提示し、しかも間違っていました。今回、「のじま こうぞう」はまだいいとして、「なかやま がんた」はあまりにひどい。

ということで、落第点としたいところですが、がまんをして、50点とします。

 

以上から、Chat GPT90点)>Gemini60点)>Copilot50点)、となりました。

1年前は、

Chat GPT60

Gemini30点~40

Copilot60

でした。

単純に点数の比較はできませんが、いずれのAIの回答も前回よりよくなっているのに、点数が低くなっている場合もあるということは、今回の点数のつけ方が厳しくなっているということでしょう。

 

しかし、よくなっているとはいえ、やはり厳しいことを言えば、この程度の非常に基本的な課題で、入れるべき写真家が抜けているとか、戦後の写真家が入っているなどということはあってはなりません。AIの回答をそのまま使用するということも多いでしょうから、根本的な点には正確性が必要です。すなわち、「写真家の選択」の部分で誤りはあってはならず、今回いずれのAIもその点は満たしてはいないので、全般において「合格」とは言えないだろうというのが、今回の当方の結論です。

 

最後に、誤りとまでは言えないのですが、3つの回答とも気になったのが、濱谷浩の戦前の活動を農村や民俗に限定している点です。確かに、濱谷の戦前を代表し、かつ、独自性もある重要な分野ではあるのですが、その前の最初期の報道写真家としての活動にも触れてほしいところです。

 

この質問によるAIの性能の確認は、今後も継続していきたいと思います。

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Akihoshi Yokoran
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