5年以上前の刊行と、かなり古い本なのですが、以前にご紹介したことがないようですので、あえてご紹介します。
無辜の絵画―靉光、竣介と戦時期の画家
広島市現代美術館【編】
国書刊行会
2020/05発売
価格 ¥4,180(本体¥3,800)
本書は2020年5月に広島市現代美術館で開催された企画の「展覧会カタログ」的な位置づけの書籍です。
・1940年代とは何なのか
・戦前・戦時(戦中)と戦後のつながりはあるのかないのか、あるとすればそれは何なのか
そういうことを考えさせる企画です。
戦前と戦後の間に明確な「断絶」を置くのではなく、そこには何らかの「接続」がある。今後も、それを見出そうとする方向性は強まっていくのではないかと思います。
以下目次です。
目次
序にかえて この本の成り立ちといくつかのこと 寺田淳治
靉光(あいみつ、本名:石村日郎(にちろう)、1907-1946)
静物としての動物 大谷省吾
画室からの風景―昭和十九年東京・小石川 江川佳秀
靉光のシュルレアリスム 出原均
靉光“静物”(個人蔵)について―「宋元画風」作品の素地と展開 藤崎綾
松本竣介(まつもと・しゅんすけ、1912-1948)
迎えいれる絵画―松本竣介『画家の像』から『Y市の橋』まで 田中淳
「茶房りゝおむ」をめぐる断章―松本竣介、北川實を中心に 小此木美代子
一九三七年の松本竣介―未刊行の「日記」より 長門佐季
恩地孝四郎(おんち・こうしろう、1891-1955)
長谷川利行(はせがわ・としゆき、1891-1940)
川口軌外(かわぐち・きがい、本名、川口孫太郎、1892-1966)
福沢一郎(ふくざわ・いちろう、1898-1992)
鳥海青児(ちょうかい・せいじ、1902-1972)
山口長男(やまぐち・たけお、1902-1983)
山路商(やまじ・しょう、1903-1944)
吉原治良(よしはら・じろう、1905-1972)
村井正誠(むらい・まさなり、1905-1999)
難波田龍起(なんばた・たつおき、1905-1997)
長谷川三郎(はせがわ・さぶろう、1906-1957)
井上長三郎(いのうえ・ちょうざぶろう、1906-1995)
鶴岡政男(つるおか・まさお、1907-1979)
山口薫(やまぐち・かおる、1907-1968)
北川實(きたがわ・みのる、1908-1957)
吉井忠(よしい・ただし、1908-1999)
森芳雄(もり・よしお、1908-1997)
糸園和三郎(いとぞの・わさぶろう、1911-2001)
寺田政明(てらだ・まさあき、1912-1989)
船田玉樹(ふなだ・ぎょくじゅ、本名は信夫、1912-1991)
麻生三郎(あそう・さぶろう、1913-2000)
桂ゆき(かつら・ゆき、本名は雪子、1913-1991)
澤田哲郎(さわだ・てつろう、1919-1986)
中野淳(なかの・じゅん、1925-2017)
複数のレアリスム 戦時期日本およびヨーロッパの諸相 宇多瞳
靉光、竣介、その周辺の画家たちの文献案内 画集・回顧展カタログ・著述 橘川英規
関連年表
作品リスト
執筆者略歴
目次は以上ですが、よみがな(ただし、ローマ字表記をひらがな表記に変更)と生没年は本文記載のものを追加しました。