>>1693
・丹平写真倶楽部の三人展:音納捨三,河野徹,椎原治(2018年1月6日(土)~1月28日(日))
そして、
・戦後の浪華写真倶楽部 津田洋甫 関岡昭介 酒井平八郎をめぐって(2019年3月2日(土)~3月24日(日))
に続いて、またもやMEMですごい企画です。
(後者は、戦後の作品が対象ということで、ご紹介できていませんでしたね。)
K.P.S. 植木昇 小林祐史 二人展
会期|2019年9月14日(土) – 10月6日(日)
会場|MEM map
営業時間|12:00-20:00
定休日|月曜日 [祝日または祝日の振替休日は開廊し、翌日休廊]
電話|03-6459-3205
http://mem-inc.jp/2019/08/29/190914kps/
レクチャー/オープニングレセプション
日時|9月14日(土) 18:00 -
ゲスト|金子隆一 (写真史家)
会場|MEM
参加費|無料
K.P.S.とは「キヨト・フォト・ソサエティ」ですが、以前から名前を見たことがあるだけで(例えば、『日本写真家事典』の小林祐史の項)、何も情報がないため、情報が出てこないか、企画が開催されないかと待ち望んでいました。
残念ながら、今回は、戦後すぐの作品に限られているようですが、これをきっかけに、戦前の作品まで掘り起しが進めば、と願っております。
少なくとも、今回、戦前から活動していたメンバーとして、小林祐史以外の名前が出てこないものかと思います。
いずれにしても、こんな機会はめったにありません。とにかく皆さん、可能なかたは、MEMまで足を運びましょう。
次の本が刊行されています。キュビスムの事典(キュビスム事典)ということですね。
Dictionnaire du cubisme, centre pompidou, 2018, ¥5,538(€32)
Author: Sous la direction de Brigitte Léal
ISBN-10: 2221219910
ISBN-13: 978-2221219911
250 entries
https://boutique.centrepompidou.fr/en/monograph-and-art-movements/dictionnaire-du-cubisme/1303.html
「October 17th 2018 to February 25th 2019」に開催された展覧会のカタログ的位置づけの本のようです。値段から推測して、あまり大部な本ではありません。
日本のどこかで実物が見られないものでしょうか?
いや、でも、フランス語ですよね。「事典」でフランス語だと、当方の場合、フランス語を読むことができないので意味がないですね。
時間がたてば、日本語訳も出るかもしれませんが、しかし、それを待っていられるでしょうか?(その前に、英語訳が出るかも?)
いずれにしても、このような本が今まで刊行されていなかったということが残念であるとともに、この本にそれだけ期待しています。
>>1830
次の本が刊行されています。
イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編
前川修
東京大学出版会
19(4400)
以下の目次をご覧いただくとお分かりになりますが、過去の様々な写真論がかなり広く取り上げられていて、非常に関心が持てます。
じっくりと読んでみたい本です。
目次
【主要目次】
序章 写真論の「現在」――写真の語りにくさ
1 写真の語りやすさ
2 写真の語りにくさ
3 写真論の抗争
4 語りやすさ/語りにくさを超えるために
第1部 モダニズムの分岐
第1章 ヴァルター・ベンヤミン――『写真小史』再考
1 鏡としての写真
2 事物の/である写真――『世界は美しい』という鏡
3 写真における顔と回帰――箔としての写真アーカイヴ
4 歪曲と閃光――ベンヤミンにおける事物、顔、写真
5 鏡とフリップブック
第2章 ジョン・シャーカフスキー――もうひとつのモダニズム
1 モダニズムの写真――グリーンバーグとの並行性
2 写真の透明性と不透明性――シャーカフスキー批判
3 自然史としての写真史――ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて
第2部 コンテクストの間隙
第3章 アラン・セクーラ――写真を逆撫ですること
1 芸術写真/写真芸術への批判
2 写真の普遍性と等価性
3 写真アーカイヴ論へ
4 もうひとつのアーカイヴの構築へ
第4章 ピエール・ブルデュー――『写真論』を読む
1 写真による統合と拡散
2 庶民の美学と否定的極としての純粋美学
3 写真の中間性、反復と混乱
4 『写真論』の再接続のために
第3部 メディアの溶解
第5章 ハンス・ベルティンク――写真イメージの人類学
1 イメージ論への転回
2 イメージ=メディア=身体という図式
3 イメージ人類学の写真論
4 写真イメージの人類学へ
第6章 ロザリンド・クラウス――メディア(論)の憑依
1 憑依されるメディア
2 憑依するメディア
3 メディア論の憑依
4 霊媒=メディアとしての写真
5 写真をメディアに/メディアを写真に憑依させること
第7章 ジェフリー・バッチェン――写真の系譜学
1 写真論の抗争――複数の写真と単数の写真
2 写真理論への介入――写真の着想と欲望
3 もうひとつの写真史/写真論
4 写真の終わり(?)以後
第4部 デジタルの脈動
第8章 デジタルの指し示すもの/90年代
1 ユートピアとしてのデジタル写真
2 ディストピアとしてのデジタル写真
3 ゾンビとしての写真
4 デジタル写真は存在しない
5 デジタル写真の指し示すもの
第9章 デジタルの現在/00年代
1 草創期のデジタル写真(論)
2 Web2.0以後のデジタル写真――収斂、フロー、自動化
3 平凡さ、モメント、インデックス
4 JPEGとアクター
5 写真のストック/フロー
6 デジタル写真の参照性とは?
終章 ロラン・バルト――『明るい部屋』の遡行と転回
1 「明るい部屋」という外部
2 アマチュアとして写真を選ぶこと
3 アマチュアとして写真を見ること(第一部)
4 アマチュアとして写真を見ること(第二部)
5 写真と情動
6 『明るい部屋』の遡行と転回
少し先ですが、次の本が刊行される予定だそうです。
塩谷定好の写真 1899−1988
蔦谷典子 (著), 塩谷定好 (著)
求龍堂
2019/10/10
¥3,630
この本は何でしょうねえ? どういう関係で出版されるのでしょうか?
まだ情報が少なくてよくわかりませんが、蔦谷さんがかかわっておられるということは、2017年に島根県立美術館で開催された展覧会のカタログを発展させたものでしょうか?
ただ、目次を見ると、展覧会カタログとは構成が全く違います。
目次
第1章 村の情景
第2章 子供の情景
第3章 海の情景
第4章 花の情景
塩谷定好写真館
寄稿/塩谷晋
論文/蔦谷典子
TEIKO ALBUM
年譜
文献
以前No.1590で書きましたが、ぜひとも、「資料」(年譜、参考文献、展覧会歴(と出展作品リスト)など)の充実をお願いしたいと思います。
Amazonに掲載されているページ数(240ページ)が、上記展覧会カタログ(280ページ)より少ないのが気になりますが。
なお、直接関係する過去の投稿は、次の2件です。
No.1590(【塩谷定好展の展覧会カタログ】2017年5月14日 16:23)
No.1565(【塩谷定好展】2017年1月29日 12:46)
これ以上は実物を見てから、ということですね。強く期待しております。
よろしくお願いします。
第III部 キュビスムと第一次世界大戦
第5章 前衛と前線 —— 大戦の「現実」と視覚芸術
1 前線の風景と従軍画家たち
・戦争の記録と記憶
・フランスの従軍画家と幾何学表現
・イギリスの従軍画家と幾何学表現
・カモフラージュとキュビスム
2 前線の身体とキュビスム
・前線のデュシャン=ヴィヨンと英雄像の消滅
・レジェ、ゴディエ=ブルゼスカと戦争のオブジェ
・機械の肉体とダダ
・マックス・エルンスト作品における内部と外部の並置・融合・対立
第6章 古典主義とナショナリズム —— 第一次世界大戦前後の芸術理論と実践
1 キュビスム理論におけるナショナリズムと第一次世界大戦
・第一次世界大戦とキュビスムの時間概念と歴史観
・第一次世界大戦前のキュビスムと新たな伝統の模索
・第一次大戦後のキュビスムとナショナリズム
2 第一次世界大戦前後のピカソの古典主義
・ピカソの伝統への回帰
・ピカソと「超古典主義」
・超古典主義から超現実主義へ
第III部結論
第IV部 新たなる「秩序」へ向けて
第7章 秩序への回帰 —— 大戦間期の美術史モデルとかたちの「生命」
1 キュビスムの歴史化と見出された「原理」
・キュビスムにおける「秩序への回帰」
・ロートと美術史のなかのキュビスム
・グレーズとキュビスムの「技法」
・画商レオンス・ロザンベールの古典主義
2 キュビスムの理論的な批判と普遍的な理論の追求
・セベリーニによる『キュビスムと伝統』(一九二一年)
・ピュリスムにおけるキュビスム理論の「浄化」
3 キュビスム以降の芸術における新たなる「現実」
・マレーヴィチの描く「新しい絵画的レアリスム」への発展史
・デ・ステイユと抽象的具象への道
・キュビスムとシュルレアリスム
第8章 キュビスムの形態学 —— 近代のユートピアと前衛芸術
1 キュビスム以降の芸術家たちと近代都市
・キュビスムと近代社会
・キュビスムと建築
2 ユートピアの創出、あるいはユートピアへの回帰
・二つのユートピアと「人間への回帰」
・ユートピアと文化帝国主義の道具としての「普遍」概念
・オザンファンのユートピアと「全体性」のヴィジョン
第IV部結論
第V部 第二次世界大戦前後の政治社会とキュビスム
第9章 大戦の影と文化的地勢図 —— 展示・論争におけるキュビスムの位置づけ
1 1930年代のフランスにおける現代美術史研究と美術展示
・『現代美術史』(一九三五年)におけるキュビスムの地理学と民族学
・二つの独立派美術展
・キュビスムの壁画
・《ゲルニカ》の咆哮と彷徨
2 レアリスム論争の背景と展開
・背景としての二つの国際会議
・「レアリスム論争」におけるキュビスムの位置づけ
・「表現主義論争」におけるキュビスム批判
・諸論争におけるキュビスムの位置づけの類型
3 第二次世界大戦下のキュビスム
・ナチス政権、ヴィシー政権とキュビスム
・ナチス占領下のパリにおけるキュビスムの展示
・一九四二年六月『コメディア』誌におけるヴラマンクとロート、二つの見解
・フランス人美術史家によるキュビスムの擁護
第10章 キュビスムの生と死 —— 戦後の社会とフランス文化の復興
1 フランス文化の再建
・解放後のパリにおけるキュビスムとピカソ
・教育者としてのピカソと戦後の立体作品
・労働者としてのピカソと戦後の焼きものづくり
・レアリストとしてのピカソとアラゴン
2 サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェル
・社会主義レアリスム、ヌーヴォー・レアリスムとレアリテ・ヌーヴェル
・一九三九年シャルパンティエ画廊でのでの『レアリテ・ヌーヴェル』展
・一九四六年第一回サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェルの開催
・キュビスムの芸術家の離脱
第V部結論
終 章
1 見ることと知ること —— 認識メカニズムの表現としてのキュビスム
2 理論と歴史 —— キュビスムと価値システムの構築
3 言葉とイメージ —— 諸現実の地層の再配置
あとがき
初出一覧
注
図版一覧
事項索引
人名索引
仏文要旨
仏文目次