もう1年前ですが、次の展覧会が開催されていました。
金沢美術工芸大学・北國銀行連携事業 第8回コーポレートアート展
写真的曖昧
2018年 2月3日[ 土 ]〜 3月4日[ 土 ]
10:00〜 18:00
会場:金沢アートグミ
水曜休館/入場料無料
参加作家:
石場文子 ISHIBA Ayako
木原結花 KIHARA Yuika
西郷北濤 SAIGO Hokuto
宮崎竜成 MIYAZAKI Ryusei
主催:金沢美術工芸大学、北國銀行
協力:認定NPO法人金沢アートグミ
企画:若山満大 WAKAYAMA Mitsuhiro
http://gallery.artgummi.com/?p=6873
(ただし、下のほうのURLのページは、残念ながらすでにアクセスできないようになっていました)
参加作家の4人のうち、西郷北濤(さいごうほくとう。本名:金居乙恵)が、戦前の鳥取県の芸術写真を代表するアマチュア写真家だということで、注目です。
1885年生まれと記載されていますが、没年の掲載はありません。まさか、本展開催時の2018年現在ご存命だったとも思えませんので(130歳超になってしまいます)、なぜ記載されていないのか不思議ですが、不明なのかとも思います。1905年没という情報もネット上にありましたが、その後の年号での活躍もあるようなので、間違った情報のようです。
どこかに詳細な経歴情報がないのかと探しましたが、見つかりませんでした。本当に情報不足ですね。
西郷北濤は、日外アソシエーツの「日本の写真家」(2005年、839人収録)にも含まれていません。また、今までは、グループ展でも取り上げられたことがなかったのではないでしょうか? 最近注目され始めたということでしょうか? いずれにしても、紹介されるべきなのに紹介されていない写真家の、いかに多く存在することか!
さて、企画の若山さんという方は、愛知県美術館の学芸員のようですが、現在もなおそうでしょうか? そうであれば、愛知県美術館での写真展企画を期待したいと思います。
上記企画の中で、次のレクチャーも開催なさったということもあり、期待は大変大きいのですが。
2.10 Sat 18:00-19:30
Lecture
「趣味と戦争の写真史: クロニクル・日本のアマチュア写真 1913 – 1945」
登壇者:若山満大 本展キュレーター
参加費:1,000円
大正から昭和にかけて、市井の写真文化はどのように変化したのか。アマチュアの趣味から報国の 手段へ。写真の変位にまつわる社会史をご紹介します。
それにしても、石川県で、愛知県の学芸員が、鳥取県の写真家を取り上げるという、この「ねじれ」、どういうものなのでしょうか?
端的に、会場が石川県なのですから、北陸の戦前の写真家(写真史)を取り上げていただきたかったところです。この地域を取り扱った企画は、今までに存在しなかったのではないかと思います。この点も、今後に強く期待します。
最後に、会場の「金沢アートグミ」については、次のページに詳しく書かれています。
https://www.chilchinbito-hiroba.jp/CategoryDetail.php?p=1&pref=17&cl=5&cic=17_05_0002
金沢の文化芸術を下支えするべく、2009年、北國銀行武蔵ヶ辻支店3階にオープンしたギャラリーで、NPO法人が企画・運営を行っている、とのこと。
■第2章 写真表現編
071 手の表情/072 花/073 ジャンプする人/074 機械の目と新しい写真/ 075 光と影/076 食事の風景/077 鉄道/078 飛行機/079 雪/ 080 都市のスナップ/081 子供/082 日常/083 犬/084 猫/085 窓際/ 086 公園/087 海/088 雲/089 建築/090 夕暮れ/091 夜のスナップ/ 092 夜の風景/093 紅葉/094 出産/095 女性のポートレート/ 096 男性のポートレート/097 ライブ/098 旅/099 観光写真と風景写真/ 100 作品制作と商業写真/101 技術習得のための模倣/102 瞬間/ 103 気配と獲物/104 自動記述/105 化石/106 痕跡/107 時間/ 108 鏡と窓/109 路地/110 新宿/111 偶然性/112 水上/113 人工風景/ 114 カーテン/115 祖父/116 肖像/117 デッドパン/ 118 セルフ・ポートレート/119 樹海/120 雨/121 映り込み/ 122 多重露光/123 組写真
「写真史から学ぶ」というサブタイトルのとおり、特に、「第1章 写真史編」が面白そうですね。
なお、作者は写真史家や研究者ではなく、写真家です。
まもなく、次の本が刊行される予定です。
写真を紡ぐキーワード123 ― 写真史から学ぶ撮影表現
大和田 良(おおわだ りょう)
インプレス
2019/2/8
価格: ¥ 2,500
Amazonにも目次が掲載されていますが、以下の通り。
(全2章で123項目です。)
目次
■第1章 写真史編
001 写真前史/
002 ニエプスとダゲール/
003 タルボットとカロタイプ/
004 アルビュメンプリント/
005 アーチャーとコロジオン湿板写真/
006 日本への写真伝来/
007 イポリット・バイヤール/
008 ティンタイプ/
009 ナダール/
010 ギュスターヴ・ル=グレイ/
011 写真家による探検と冒険/
012 マーガレット・キャメロン/
013 初期の写真と戦争の記録/
014 マイブリッジの動体写真/
015 ジュール・マレーのクロノフォトグラフィ/
016 アジェと都市の写真/
017 ピクトリアリズム/
018 スティーグリッツと都市の写真/
019 マン・レイ/
020 コラージュ、モンタージュ/
021 新即物主義/
022 カール・ブロスフェルト/
023 アウグスト・ザンダー/
024 ライカの誕生/
025 日本の新興写真/
026 アンドレ・ケルテス/
027 エドワード・ウェストン/
028 アンリ・カルティエ=ブレッソン/
029 ラースロー・モホリ=ナジ/
030 アメリカにおけるRAとFSA/
031 ビル・ブラント/
032 ロバート・キャパ/
033 エドワード・スタイケン/
034 アンセル・アダムス/
035 マーティン・ムンカッチ/
036 アレクサンドル・ロトチェンコ/
037 ヴァルター・ベンヤミン/
038 セシル・ビートン/
039 ジョン・ミリ/
040 ウィージー/
041 ウィリアム・クライン/
042 ロバート・フランク/
043 ダイアン・アーバス/
044 リチャード・アヴェドン/
045 アーヴィング・ペン/
046 ウィン・バロック/
047 スーザン・ソンタグ『写真論』/
048 オットー・シュタイナート/
049 デュアン・マイケルズ/
050 土門 拳/
051 リー・フリードランダー/
052 ニュー・トポグラフィックス/
053 石元泰博/
054 大辻清司/
055 細江英公/
056 プロヴォーク/
057 ウィリアム・エグルストン/
058 ニュー・カラー/
059 ベッヒャーとタイポロジー/
060 ロバート・メイプルソープ/
061 ラルフ・ギブソン/
062 ロラン・バルト/
063 マーシャル・マクルーハン/
064 ゲルハルト・リヒター/
065 ジェフ・ウォールと映画的写真/
066 ベッヒャー・シューレ/
067 マイケル・ケンナ/
068 ウォルフガング・ティルマンス/
069 ライアン・マッギンリー/
070 アレック・ソス
1793
Aki*****1月27日 15:41
>>1792
【textream終了】
「textream」に終了に伴い、次のブログページに移動します。
h ttp://artandphoto.blog.shinobi.jp/
過去の投稿の一部はこちら(現在textreamに掲載されているものは、ブログを含めれば、すべて掲載しています)。
h ttp://textream.ikaduchi.com/artpast01.html
過去の投稿のリストはこちら。
h ttp://textream.ikaduchi.com/artlist.html
現在textreamに掲載されていない、さらに過去の投稿もできる限り追加したいと思っていますが(一部掲載スミ)、手許に情報が残っているかどうか、残っていてもアップできるのかどうか…。
次のページに掲載予定です。
h ttp://textream.ikaduchi.com/art.html
ご関心ございましたら、ご覧ください。
引き続きよろしくお願いします。
(このtextreamのページが消えてURLが不明になった場合には、「"開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)"」で検索していただくと、見つかるかもしれません。)
1792
Aki***** 1月20日 12:36
>>1721
東京国立近代美術館の「福沢一郎展」(2019年3月12日(火)~ 2019年5月26日(日))について、プレスリリースが出ており、ホームページに詳細な紹介も掲載されていましたので、ご紹介します。
プレスリリース
h ttp://www.momat.go.jp/ge/wp-content/uploads/sites/2/2015/01/FUKUZAWA_presrelease_momat_180108.pdf
詳細な紹介
h ttp://www.momat.go.jp/am/exhibition/fukuzawa/
あとは、「出品作品リスト」(油彩87点、素描9点、写真7点の計103点の作品)が掲載されるのを待ちたいと思います。
(なお、「写真」というのが気になりますが、No. 1160【福沢一郎の“写真”】もご参照ください。)