次の本が最近刊行されています。
別冊太陽 植田正治
写真するボク
別冊太陽編集部 編
出版年月 2025/06
ISBN 9784582923254
雑誌コード 6620268
判型・ページ数 A4変 152ページ
2860円(2600+260)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b662213.html
植田正治は戦前から長い活動歴がありますが、むしろ戦後の活動のほうの比重が大きいので、このスレでは従来は必ずしも積極的にはご紹介してきませんでした。
また、すでに相当に有名なので、わざわざこの場でご紹介するまでもないと思ったこともあります。
今回の「別冊太陽」では、戦後の活動に偏ることなく、生涯をまんべんなく取り上げている点に感心しました。
なお、平凡社のサイトでは、目次を、写真図版ではなく、テキストで掲載していただきたかったところです。テキストにしていないからでしょう、主要な書籍の通販サイトでも目次情報がないままになっています。テキスト掲載のために手間がかかるはずはなく、刊行のためのテキストデータの目次のページをそのままコピーすればいいだけのはずです。
とりあえず自分で入力した目次を掲載します。「ぱっと見」、蔦谷さんと飯沢さんの文章を読んでみたいところです。
目次
Prologue: Shoji Ueda Self Portrait & Collection of Works
植田正治さんの家とオブジェ Atelier & Objects
愛用していたモノたち Favorite Item
愛しのカメラ遍歴 Beloved Cameras
晩年に描いた絵 Late Years Painting
植田正治の写真と人生 ――吹き抜ける風のように
評伝・金丸裕子 作品解説・北瀬和世
1章 山陰の港町に生まれた少年、写真に熱中する
2章 実家で写真館を開業し、数々のコンテストで頭角を現す
3章 敗戦後の再出発、「銀龍社」に参加
4章 山陰の風土に本格的に取り組み、初の写真集を出版
5章 海外への撮影旅行と、国際的評価の高まり
6章 ファッション写真に新境地を開き、写真家人生を楽しむ
芸術写真とモダニスム ――砂丘群像演出写真のの誕生 蔦谷典子
Column
新婚写真のアルバム The First Story
銀龍社 Activities in Ginryusha
綴方 私の家族 Camera Salon My Family 植田カコ
風船ガム Bubblegum 増谷和子
ふたりのアルバム Shoji & Norie
Essay
写真展『松江』に導かれて 佐野史郎
植田正治のリアリズム 池本喜巳
小さな声で 私の道はアマチュアの道 植田正治
山陰の風景 撮影地をめぐる 北瀬和世
Shoji Ueda Photo Books Select 10
植田正治 ――写真集の世界 飯沢耕太郎
展覧会30 Exhibition 30
植田正治写真美術館 Shoji Ueda Museum of Photography
植田正治の本 Guide to Shoji Ueda's Books
植田正治 略年譜
(以上で、「目次」は終了)
ご関心のあるかたは、ぜひ書店や公立図書館で手にとってご覧ください。
雑誌「新建築」が創刊100周年ということで(1925年創刊)、2025年8月号・9月号(それぞれ、当月のはじめ、または前月末に刊行予定)を特別号とし、「建築100年」という特集を2号連続で掲載するということです。
監修者は次の4名の方だそうです。
・加藤耕一(東京大学教授)
・坂牛卓(東京理科大学嘱託教授)
・権藤智之(東京大学准教授)
・長谷川香(東京藝術大学准教授)
1920年代初頭に成立した「インターナショナル・スタイル」も、もう100年を迎えることになるのですね。
「新建築」本誌の広告で発見しましたが、新建築社のページ(ニュースなど)では、その情報を発見できませんでした。
早急な情報提供が望まれます。
なお、次のインスタグラムには、その広告の写真が掲載されています。
https://www.instagram.com/p/DJa4RBTMFUD/
昔を振り返ると、1991年の特集「建築20世紀」などは「増刊」という形式でしたが、
https://japan-architect.co.jp/shop/special-issues/book-119101/
今回は、「本誌」での特集です。
「増刊」ではなく「本誌」の通常の号の中での特集を組むということは、バブル期の1990年代などとは時代が違う、ということなのかもしれません。「本誌」のほうも、その当時とは異なり、かなり広告が減って、1冊当たりの厚さも薄くなりました。現在の状態が「あるべき姿」なのかもしれません。
いずれにしても、実物を早く見たいものです。
ヒルマ・アフ・クリント展の展覧会カタログが公立図書館に所蔵された1つの例を見てみました。
すると、No.2172でおそれていたことが実際に発生していました。すなわち、展覧会カタログの「カバー」が本体と一緒に「ビニール貼り」されていました。その結果、カバー裏に掲載されている<「神殿のための絵画」一覧>が見られなくなっていました。
(そんなところに掲載されていることすら知らない人々にとっては、「見られない」ということがそもそもわからないでしょう。)
これは、仕方ないのでしょうか?
カタログ制作に際して、<「神殿のための絵画」一覧>を本文に(も)掲載しておけば、簡単に防止できたはずですが、残念です。
江戸時代の名残りのある明治初期の錦絵から始まり、小林清親、川瀬巴水(新版画)を経由して、横尾忠則のポスターまで。
この分野の整理はなされているのでしょうか?
一大企画を希望いたします。
ぜひ、お願いいたします。
兵庫県立美術館の中山岩太展第1期に行ってきました。コレクション展(常設展)の一部とはいえ、49点もの点数があり、見ごたえがあります。もちろん、点数が多いことだけが問題なのではなく、その1作1作が、他の追随を許さないような、まさに珠玉の作品だという点がすごいのです。
ご参考までに、展示作品リストを掲げます、本当は、このようなリストは、基本的な資料なので、兵庫県立美術館のサイトに掲載していただければいいのですが?
なお、本展についてはチラシは作成されておらず(コレクション展全体についてもチラシがないようです。ただし、コレクション展のポスターはある)、また、中山岩太展について、解説を記載したようなパンフレットもありませんでした。
ちなみに、単純に計算すれば、全3期で150点近くの作品が展示されることになりますが、今回だけでもすごかったのですが、全体で考えればなおすごい、期待できます。(ただし、おそらく、展示作品に重複が出てくるのではないかと思います。)
本当は、「第2期」も「第3期」もぜひ行きたいところですが、前にも書きましたように(No.2156)、会場が遠いので、交通費も考えると、さすがに難しいでしょう。もう遅いのですが、1回にまとめていただければよかったのにと思います。実際に見たところでは、スペース的には他の展示作品を調整することで可能だったと思います。
最後に、中山岩太の作品集は、今まで何冊も刊行されていますが、現時点では、いずれも入手できなくなっています。公立図書館で探せば、そのうちのいくつかは必ず発見できると思いますので、借りることは可能です。しかし、1冊も入手できないという状態は、日本の代表とする中山岩太についてどうなのかという疑問も強く、中山岩太ファンとしても残念ですので、再販、増刷、場合によっては新規刊行など、ご検討いただきたく、よろしくお願いします。