>>1809
さて、先日ご紹介した、サクライシクのレゾネ(全8巻24冊)とは別に、デ・キリコには、比較的最近刊行された(そして刊行がなお継続している)次のカタログ・レゾネもあります。
Giorgio de Chirico : catalogo generale.Strinati, Claudio; Picozza Paolo; Fondazione Giorgio e Isa de Chirico
Falciano, San Marino : Maretti Editore, 2014- A multi-volume catalogue raisonné, the first 3 of which have appeared to date.
-Giorgio de Chirico : catalogo generale, opere dal 1912 al 1976. (2014, 450 works)
-Giorgio de Chirico : catalogo generale, opere dal 1910 al 1975. (2015, 478works)
-Giorgio de Chirico : catalogo generale, opere dal 1913-1976. (2016, 451 works)
https://www.ifar.org/artist_name.php?nameid=270&published=1&inPrep=1&author=
このレゾネは、先にご紹介したサクライシクのレゾネに収録されていない作品を集めたレゾネだということです。
今のところ、上記ページに掲載されていたのは以上の3巻ですが、どうやら、第4巻が2018年に刊行されているようです。
編者の中に挙がっている「Fondazione Giorgio e Isa de Chirico」(「ジョルジョ・エ・イザ・デ・キリコ財団」。ちなみに「エ」(「e」)は、イタリア語での「and」の意味です。要するに、デ・キリコ夫妻の名前を冠した財団ということです)のページを見ると、
http://www.fondazionedechirico.org/pubblicazioni/giorgio-de-chirico-catalogo-generale/
第4巻(Catalogo generale – opere dal 1913 al 1975, Maretti Editore – vol. 4/2018, 451 works掲載)が刊行されているようです。
個人的に不思議なのは、デ・キリコが作品を「描き散らしている」という事情から来ているのかもしれませんが、ピカソのZervosによるレゾネのように、年代順に刊行されているのではなく(とはいえ、Zervosのレゾネも、もちろん抜け落ちて作品をカバーする「補遺」のような巻が存在しますが)、それぞれの巻では年代順になってはいるものの、どの巻もデ・キリコの生涯全体をカバーしている、という点です。これでは、ある作品を探すときに、制作年がわかっていても、1巻を見たらいいのか、2巻を見たらいいのか、3巻を見たらいいのかがわからないという不便さで、専門家の皆さんもこれで仕方ない、と認められているということなのでしょうか? デ・キリコの場合、「制作年」というものが、そもそもよくわからない、本人の記載も信頼できない、という事情も大いに関係していそうですが、よくわかりません。