>>1830
次の本が刊行されています。
イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編
前川修
東京大学出版会
19(4400)
以下の目次をご覧いただくとお分かりになりますが、過去の様々な写真論がかなり広く取り上げられていて、非常に関心が持てます。
じっくりと読んでみたい本です。
目次
【主要目次】
序章 写真論の「現在」――写真の語りにくさ
1 写真の語りやすさ
2 写真の語りにくさ
3 写真論の抗争
4 語りやすさ/語りにくさを超えるために
第1部 モダニズムの分岐
第1章 ヴァルター・ベンヤミン――『写真小史』再考
1 鏡としての写真
2 事物の/である写真――『世界は美しい』という鏡
3 写真における顔と回帰――箔としての写真アーカイヴ
4 歪曲と閃光――ベンヤミンにおける事物、顔、写真
5 鏡とフリップブック
第2章 ジョン・シャーカフスキー――もうひとつのモダニズム
1 モダニズムの写真――グリーンバーグとの並行性
2 写真の透明性と不透明性――シャーカフスキー批判
3 自然史としての写真史――ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて
第2部 コンテクストの間隙
第3章 アラン・セクーラ――写真を逆撫ですること
1 芸術写真/写真芸術への批判
2 写真の普遍性と等価性
3 写真アーカイヴ論へ
4 もうひとつのアーカイヴの構築へ
第4章 ピエール・ブルデュー――『写真論』を読む
1 写真による統合と拡散
2 庶民の美学と否定的極としての純粋美学
3 写真の中間性、反復と混乱
4 『写真論』の再接続のために
第3部 メディアの溶解
第5章 ハンス・ベルティンク――写真イメージの人類学
1 イメージ論への転回
2 イメージ=メディア=身体という図式
3 イメージ人類学の写真論
4 写真イメージの人類学へ
第6章 ロザリンド・クラウス――メディア(論)の憑依
1 憑依されるメディア
2 憑依するメディア
3 メディア論の憑依
4 霊媒=メディアとしての写真
5 写真をメディアに/メディアを写真に憑依させること
第7章 ジェフリー・バッチェン――写真の系譜学
1 写真論の抗争――複数の写真と単数の写真
2 写真理論への介入――写真の着想と欲望
3 もうひとつの写真史/写真論
4 写真の終わり(?)以後
第4部 デジタルの脈動
第8章 デジタルの指し示すもの/90年代
1 ユートピアとしてのデジタル写真
2 ディストピアとしてのデジタル写真
3 ゾンビとしての写真
4 デジタル写真は存在しない
5 デジタル写真の指し示すもの
第9章 デジタルの現在/00年代
1 草創期のデジタル写真(論)
2 Web2.0以後のデジタル写真――収斂、フロー、自動化
3 平凡さ、モメント、インデックス
4 JPEGとアクター
5 写真のストック/フロー
6 デジタル写真の参照性とは?
終章 ロラン・バルト――『明るい部屋』の遡行と転回
1 「明るい部屋」という外部
2 アマチュアとして写真を選ぶこと
3 アマチュアとして写真を見ること(第一部)
4 アマチュアとして写真を見ること(第二部)
5 写真と情動
6 『明るい部屋』の遡行と転回
少し先ですが、次の本が刊行される予定だそうです。
塩谷定好の写真 1899−1988
蔦谷典子 (著), 塩谷定好 (著)
求龍堂
2019/10/10
¥3,630
この本は何でしょうねえ? どういう関係で出版されるのでしょうか?
まだ情報が少なくてよくわかりませんが、蔦谷さんがかかわっておられるということは、2017年に島根県立美術館で開催された展覧会のカタログを発展させたものでしょうか?
ただ、目次を見ると、展覧会カタログとは構成が全く違います。
目次
第1章 村の情景
第2章 子供の情景
第3章 海の情景
第4章 花の情景
塩谷定好写真館
寄稿/塩谷晋
論文/蔦谷典子
TEIKO ALBUM
年譜
文献
以前No.1590で書きましたが、ぜひとも、「資料」(年譜、参考文献、展覧会歴(と出展作品リスト)など)の充実をお願いしたいと思います。
Amazonに掲載されているページ数(240ページ)が、上記展覧会カタログ(280ページ)より少ないのが気になりますが。
なお、直接関係する過去の投稿は、次の2件です。
No.1590(【塩谷定好展の展覧会カタログ】2017年5月14日 16:23)
No.1565(【塩谷定好展】2017年1月29日 12:46)
これ以上は実物を見てから、ということですね。強く期待しております。
よろしくお願いします。
第III部 キュビスムと第一次世界大戦
第5章 前衛と前線 —— 大戦の「現実」と視覚芸術
1 前線の風景と従軍画家たち
・戦争の記録と記憶
・フランスの従軍画家と幾何学表現
・イギリスの従軍画家と幾何学表現
・カモフラージュとキュビスム
2 前線の身体とキュビスム
・前線のデュシャン=ヴィヨンと英雄像の消滅
・レジェ、ゴディエ=ブルゼスカと戦争のオブジェ
・機械の肉体とダダ
・マックス・エルンスト作品における内部と外部の並置・融合・対立
第6章 古典主義とナショナリズム —— 第一次世界大戦前後の芸術理論と実践
1 キュビスム理論におけるナショナリズムと第一次世界大戦
・第一次世界大戦とキュビスムの時間概念と歴史観
・第一次世界大戦前のキュビスムと新たな伝統の模索
・第一次大戦後のキュビスムとナショナリズム
2 第一次世界大戦前後のピカソの古典主義
・ピカソの伝統への回帰
・ピカソと「超古典主義」
・超古典主義から超現実主義へ
第III部結論
第IV部 新たなる「秩序」へ向けて
第7章 秩序への回帰 —— 大戦間期の美術史モデルとかたちの「生命」
1 キュビスムの歴史化と見出された「原理」
・キュビスムにおける「秩序への回帰」
・ロートと美術史のなかのキュビスム
・グレーズとキュビスムの「技法」
・画商レオンス・ロザンベールの古典主義
2 キュビスムの理論的な批判と普遍的な理論の追求
・セベリーニによる『キュビスムと伝統』(一九二一年)
・ピュリスムにおけるキュビスム理論の「浄化」
3 キュビスム以降の芸術における新たなる「現実」
・マレーヴィチの描く「新しい絵画的レアリスム」への発展史
・デ・ステイユと抽象的具象への道
・キュビスムとシュルレアリスム
第8章 キュビスムの形態学 —— 近代のユートピアと前衛芸術
1 キュビスム以降の芸術家たちと近代都市
・キュビスムと近代社会
・キュビスムと建築
2 ユートピアの創出、あるいはユートピアへの回帰
・二つのユートピアと「人間への回帰」
・ユートピアと文化帝国主義の道具としての「普遍」概念
・オザンファンのユートピアと「全体性」のヴィジョン
第IV部結論
第V部 第二次世界大戦前後の政治社会とキュビスム
第9章 大戦の影と文化的地勢図 —— 展示・論争におけるキュビスムの位置づけ
1 1930年代のフランスにおける現代美術史研究と美術展示
・『現代美術史』(一九三五年)におけるキュビスムの地理学と民族学
・二つの独立派美術展
・キュビスムの壁画
・《ゲルニカ》の咆哮と彷徨
2 レアリスム論争の背景と展開
・背景としての二つの国際会議
・「レアリスム論争」におけるキュビスムの位置づけ
・「表現主義論争」におけるキュビスム批判
・諸論争におけるキュビスムの位置づけの類型
3 第二次世界大戦下のキュビスム
・ナチス政権、ヴィシー政権とキュビスム
・ナチス占領下のパリにおけるキュビスムの展示
・一九四二年六月『コメディア』誌におけるヴラマンクとロート、二つの見解
・フランス人美術史家によるキュビスムの擁護
第10章 キュビスムの生と死 —— 戦後の社会とフランス文化の復興
1 フランス文化の再建
・解放後のパリにおけるキュビスムとピカソ
・教育者としてのピカソと戦後の立体作品
・労働者としてのピカソと戦後の焼きものづくり
・レアリストとしてのピカソとアラゴン
2 サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェル
・社会主義レアリスム、ヌーヴォー・レアリスムとレアリテ・ヌーヴェル
・一九三九年シャルパンティエ画廊でのでの『レアリテ・ヌーヴェル』展
・一九四六年第一回サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェルの開催
・キュビスムの芸術家の離脱
第V部結論
終 章
1 見ることと知ること —— 認識メカニズムの表現としてのキュビスム
2 理論と歴史 —— キュビスムと価値システムの構築
3 言葉とイメージ —— 諸現実の地層の再配置
あとがき
初出一覧
注
図版一覧
事項索引
人名索引
仏文要旨
仏文目次
>>1899-1900
以前にご紹介した『キュビスム芸術史』にちなんだネタを書きたかったのですが、まとまらないので、すみませんが、細目次だけを掲載します。
<キュビスム芸術史・細目次>
目次
凡 例
序 章
第I部 幾何学による解剖・解体と「概念の現実」の誕生
第1章 キュビスムをめぐる言説 —— レアリスムとの関係からの考察
1 プロト・キュビスムから分析的キュビスムまで
・カーンワイラーによる発展段階の記述
・バーと「分析的キュビスム」
・ルービンによる「セザンヌ的キュビスム」の定義
・スタインバーグによるルービン批判
・カーメルによる新たな年代区分
・本書での年代区分について
2 幾何学をめぐる言説と「概念の現実」
・キュビスムにおけるプリミティヴィズムと古典主義
・芸術における幾何学の二つの機能
・キュビスムと数学
・キュビスムと「概念の現実」
3 キュビスム以前の「現実」への問い
・十九世紀のレアリスムと自然主義
・ドニによる「装飾」の理論とキュビスム
第2章 現実の解剖、解体 —— 分析的キュビスムへの展開
1 美術解剖学における図式と抽象
・美術解剖学の歴史――自然の観察と科学的な知識
・人体比率の歴史――技術的比率と客観的比率
・キュビスムと美術解剖学、人体比率
2 ピカソと美術解剖学 —— 解剖学から「概念の現実」へ
・ピカソのプロト・キュビスム期における身体像についての先行研究
・ピカソの受けた美術教育と一九〇六年までの身体表象
・アスレティックな身体からアナトミックな身体へ
・彫刻作品におけるプロト・キュビスム
・アナトミックな身体からアナリティックな身体へ
・静物画・風景画における分析的キュビスム――ブラックとの比較からの考察
3 ピュトー・グループにおける様式的展開
・メッツァンジェとグレーズにおける分析的キュビスムの展開
・グレーズとメッツァンジェにおけるキュビスムの方法
・ル・フォーコニエ
・ジャック・ヴィヨンとレイモン・デュシャン=ヴィヨン
4 キュビスム作品における女性身体像
・《アヴィニョンの娘たち》における価値転換――退廃/再生から脱構築/再構築へ
・ぴゅとーグループの作品における女性像と自然・都市・モードとの関係
第I部結論
第II部 キュビスムの文法と詩学
第3章 芸術と詩的アナロジー —— 総合的キュビスムの文法
1 二次元と三次元の対話
・総合的キュビスムの定義
・ピカソにおける分析的キュビスムから総合的キュビスムへの展開
・グレーズおよびメッツァンジェの多視点的表現
2 形態的なアナロジーから詩的なアナロジーへ
・異質なもののあいだのアナロジーとダイアグラムの作用
・キュビスム作品の中の文字。言葉としてのキュビスム作品
・前衛芸術の造形における「メタファー」と「アナロジー」
・ピカソにおける古典主義の予見
3 「キュビスム文学」と挿絵本
・キュビスムの挿絵
・ピカソによる『聖マトレル』の挿絵
・『聖マトレル』編集者としてのカーンワイラー
・「キュビスム文学」をめぐる言説
・ルヴェルディの姉妹芸術論とブラックの挿絵
第4章 機械の詩学 —— 身体のメカニズムの探求からメカニックな身体へ
1 レジェとグリスにおける生物と無生物のアナロジー
・フェルナン・レジェと「人間の生活」
・フアン・グリスの建築的絵画
2 デュシャン兄弟、クプカ、ピカビアにおける身体表現
・デュシャン=ヴィヨンの《メゾン・キュビスト》制作過程における幾何学的表現と神秘主義との結びつき
・デュシャン兄弟とクプカにおける生理学への関心
・マルセル・デュシャンとピカビアにおける機械的な表現
・デュシャン=ヴィヨンとクプカにおける音楽への関心
・デュシャン=ヴィヨンにおける機械部品と有機的身体の融合
・デュシャン=ヴィヨンにおける解剖学と精神、機械と潜在意識の連関
・デュシャン=ヴィヨンとベルクソン
3 ヴォーティシズムにおける「現実」と機械のイメージ
・ウィンダム・ルイスにおける「現実」、「生命」と「無意識」
・ヴォーティシズムの彫刻
第II部結論
>>1832
>>1834
No.1832でご紹介した『自然写真の平成30 年とフォトグラファー』の「【巻末資料】掲載写真家生年表」に掲載されている写真家を1920年生まれまでご紹介します。
【巻末資料】掲載写真家生年表
1905 年 田淵行男
1906 年 吉野馨治 亘理俊次
1910 年 田村栄
1915 年 岩合徳光
1917 年 伊藤洋三
1918 年佐々木崑
1919 年 冨成忠夫 吉田六郎
1920 年 秋山庄太郎 飯田睦治郎
以上ですが、こちらも、何かのお役に立てば。