インターネット上の検索の不便性については、以前からいろいろ書いていますが、図書館の横断検索についてさえ、かなり不便な状態です。
ここで想定しているのは、タイトルがはっきりわかっている書籍ですが(和洋の「美術書」に限定して考えます)、それでさえ、見つけるのが難しいことがある、というお話しです。
通常は、当方の場合、だいたい次のような順番で進みます。自分の住んでいる市区町村の公立図書館、自分の住んでいる都道府県の公立図書館、自分の住んでいる都道府県等の横断検索、NDLサーチ(国立国会図書館)、ALC(美術館図書館横断検索)、CiNii(大学図書館の横断検索)、カーリルなど。
でも、これ以上は、個別に知っている図書館・図書室の独立した検索エンジンを1つ1つつぶしていかねばならないことになります。
カーリルでさえ、「全国」ではなく、「都道府県別」になるので、47回検索が必要になります。
こんなに面倒なことを、いつまで続けなければならないのでしょうか?
アマゾンで本を探していてたまたま見つけたのですが、Kindle版で、戦前の日本の写真集が298円くらいで安く販売されています。かなりの点数があり、しかも国立国会図書館蔵書の印鑑があったりします。
少し調べてみると、どうやら、2014年から、国立国会図書館が著作権が切れている本(写真集に限らず)をKindleに出している、ということのようです。
恥ずかしながら、今まで知りませんでした。
いずれにしても、いいことです。もっともっと点数を増やしていただきたいものです。
ブログの対象時期とずれてはおりますが、大変特徴のある書籍ですので、あえてご紹介します。
次の本が刊行されています。
幕末明治の写真師の軌跡 : 日本各地で活躍した幕末明治の写真師を962名収録
浜畠 太 著
ごきげんビジネス出版
大きさ、容量等:304p ; 30cm
ISBN:9784909745163
出版年月日:2018/9/18
306ページ
10800円
Amazonによると「オンデマンド」だそうです。
まず困る点は、刊行からすでに9か月にもなるのに、まだ、公立図書館ではほとんど見つからない、とうことです。何と国立国会図書館でも見つかりません。「CiNii Books」でも、「検索結果: 0件 該当する書誌は見つかりませんでした。」という悲惨な結果です。
「オンデマンド」という点がいけないのでしょうか?
一般の公立図書館については、価格の問題でしょうか?
仮に所蔵されても、「参考図書」で「禁帯」でしょうが・・・。
今のところ、「蔵書あり」がわかったのは、次の2機関のみです。
長崎大学
山口県立山口図書館
「長崎」というのは、場所柄からわかりますが、「山口」というのは、何なんでしょうね?
「962人」というのは、普通に考えれば、個人でまとめることのできる量ではないと思います。どういう経緯でこんな書籍の刊行が実現できたのでしょうか?
早く実物を確認したいとことです。
しかし、「オンデマンド」なので、書店でも確認できないという不便さ。
東京都写真美術館の図書室に期待するしかないのでしょうか?
次の本が、つい最近刊行されました。
ART SINCE 1900:図鑑 1900年以後の芸術
ハル フォスター、ロザリンド E. クラウス、イヴ-アラン ボワ、ベンジャミン H.D. ブークロー、デイヴィッド ジョーズリット
編集委員:尾崎 信一郎、金井 直、小西 信之、近藤 学
東京書籍
2019年6月5日
12960円
「本書の構成」は以下のとおりだそうです。
・5つのイントロダクション
・130の年代順項目(1900年から現在まで)
・41のコラム
・2つの座談会
・用語集・参考文献・索引
原著は、以下のとおりです(第3版のようです)。
Art Since 1900: Modernism * Antimodernism * Postmodernism
Hal Foster, Rosalind Krauss, Yve-Alain Bois, Benjamin H. D. Buchloh, David Joselit
Thames & Hudson; Third版 (2016/9/1)
著者の5人は、”英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」”の中心メンバーなんだそうです。
以前にも同様の書籍が何回か刊行されていますが、二番煎じになっていないことを祈ります。
なお、以前の書籍は、今回と同様に、すべて「翻訳」なのですが、それはなぜなのでしょうか?
日本では、このようなタイプの本を編集しようというインセンティブがないのでしょうか?
海外では、なぜか、このように20世紀全体を概観するという書籍の刊行は後を絶たず、日本では、その翻訳が後を絶たず、という感じで、需要があるにもかかわらず、どうして、日本でオリジナルの類書をつくろう、ということにならないのか、不思議に感じています。
赤塚りえ子「家訓(ディテール)」※インスタレーション
三島喜美代「コミックブックス17-S」※陶器
細野仁美「イギリス発うまいもの天国:セブンシスターズロード」※磁器
panpanya「メロディー(『二匹目の金魚』より)」
松本大洋「鉄コン筋クリート」
村田雄介(画)・ONE(原作)「ワンパンマン」
映画「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」
映画「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」
「ポケットモンスター 赤・緑」(株式会社ポケモン)
「ポケットモンスターイラストレーション」(株式会社ポケモン)
「ポケットモンスタートレーディングカード」(株式会社ポケモン)
本ブログのテーマとはずれますが、個人的に大好きな星野之宣さんが大きな役割を果たしておられるようなので、あえてご紹介しました。