次の本が刊行されています。
セザンヌー近代絵画の父、とは何か
永井隆則・編
イザベル・カーン、浅野春男、大木麻利子、工藤弘二・著
三元社
2019/7/17
4536円(4200円)
一見みすずの本かと思ってしまいましたが、違いました。
セザンヌは、確かに「近代絵画の父」と呼ばれていますが、なかなか理解できていません。
単純に、作品自体を見ることはありますが、その位置づけがよく理解できていないのです。しかし、知りたい、理解したいと思っています。
このような、そのテーマをストレートに対象とする本が刊行されるのですから、もやもやしている人が多いということなのでしょう。
実物をしっかりと読んでみたいと思います。期待しています。
ただ、懸念するのは、詳細に議論しすぎていて、余計にわからなくなるのではないかというおそれです。
最後に、目次は以下のとおり。第2部も資料として非常に役に立ちそうです。
第1部 セザンヌ―近代絵画の父、とは何か?
・序論「近代絵画の父‐セザンヌ」とは何か?を問うことの意味
・ピカソと師セザンヌ、近代性への道
・英語圏における“近代絵画の父セザンヌ”像の形成と展開
・セザンヌのりんご
・ポール・セザンヌは、いつ、どのようにポスト印象主義者となるのか?―マイア=グレーフェのセザンヌ‐マレー比較論
・「近代絵画の父‐セザンヌ」像は、日本で如何にして形成されたか?
第2部 セザンヌ基礎知識
・セザンヌ芸術の基礎概念
・セザンヌの人生
・セザンヌ研究の方法
・セザンヌが生活し制作した場所
・セザンヌと同時代の批評家たち
・セザンヌのコレクターたち
・セザンヌ展の歴史―生前と没後から現在まで
・セザンヌ油彩画、所蔵国別一覧表
・セザンヌ文献表