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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

イメージを逆撫でする/前川修(1839)

>>1830

次の本が刊行されています。

 

イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編

前川修

東京大学出版会

194400

 

以下の目次をご覧いただくとお分かりになりますが、過去の様々な写真論がかなり広く取り上げられていて、非常に関心が持てます。

じっくりと読んでみたい本です。

 

目次

 

【主要目次】

序章 写真論の「現在」――写真の語りにくさ

1 写真の語りやすさ

2 写真の語りにくさ

3 写真論の抗争

4 語りやすさ/語りにくさを超えるために

 

1部 モダニズムの分岐

1章 ヴァルター・ベンヤミン――『写真小史』再考

1 鏡としての写真

2 事物の/である写真――『世界は美しい』という鏡

3 写真における顔と回帰――箔としての写真アーカイヴ

4 歪曲と閃光――ベンヤミンにおける事物、顔、写真

5 鏡とフリップブック

 

2章 ジョン・シャーカフスキー――もうひとつのモダニズム

1 モダニズムの写真――グリーンバーグとの並行性

2 写真の透明性と不透明性――シャーカフスキー批判

3 自然史としての写真史――ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて

 

2部 コンテクストの間隙

3章 アラン・セクーラ――写真を逆撫ですること

1 芸術写真/写真芸術への批判

2 写真の普遍性と等価性

3 写真アーカイヴ論へ

4 もうひとつのアーカイヴの構築へ

 

4章 ピエール・ブルデュー――『写真論』を読む

1 写真による統合と拡散

2 庶民の美学と否定的極としての純粋美学

3 写真の中間性、反復と混乱

4 『写真論』の再接続のために

 

3部 メディアの溶解

5章 ハンス・ベルティンク――写真イメージの人類学

1 イメージ論への転回

2 イメージ=メディア=身体という図式

3 イメージ人類学の写真論

4 写真イメージの人類学へ

 

6章 ロザリンド・クラウス――メディア(論)の憑依

1 憑依されるメディア

2 憑依するメディア

3 メディア論の憑依

4 霊媒=メディアとしての写真

5 写真をメディアに/メディアを写真に憑依させること

 

7章 ジェフリー・バッチェン――写真の系譜学

1 写真論の抗争――複数の写真と単数の写真

2 写真理論への介入――写真の着想と欲望

3 もうひとつの写真史/写真論

4 写真の終わり(?)以後

 

4部 デジタルの脈動

8章 デジタルの指し示すもの/90年代

1 ユートピアとしてのデジタル写真

2 ディストピアとしてのデジタル写真

3 ゾンビとしての写真

4 デジタル写真は存在しない

5 デジタル写真の指し示すもの

 

9章 デジタルの現在/00年代

1 草創期のデジタル写真(論)

2 Web2.0以後のデジタル写真――収斂、フロー、自動化

3 平凡さ、モメント、インデックス

4 JPEGとアクター

5 写真のストック/フロー

6 デジタル写真の参照性とは?

 

終章 ロラン・バルト――『明るい部屋』の遡行と転回

1 「明るい部屋」という外部

2 アマチュアとして写真を選ぶこと

3 アマチュアとして写真を見ること(第一部)

4 アマチュアとして写真を見ること(第二部)

5 写真と情動

6 『明るい部屋』の遡行と転回

 

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Akihoshi Yokoran
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