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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

Tokyo Museum Collection : 東京都立博物館・美術館収蔵品検索(1932)

次のサイトが2021330日に公開されました。

 

Tokyo Museum Collection : 東京都立博物館・美術館収蔵品検索

https://museumcollection.tokyo/

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000235.000038211.html

 

「検索対象となる資料・作品は計40万点以上になる予定」だそうです。

以前のサイト『TOKYO DIGITAL MUSEUM』を発展させたものらしいのですが、どこがよくなったのでしょうか?

対象作品展数が増えた(増える)こと? 一部の作品などに解説がついたこと?

リリースを読んでも、よくわからないのですが、まあ、検索できること自体はいいことなので、とりあえずは喜べばいいでしょう。

 

ただ、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の時代なのに、たったこれだけなのでしょうか?

2つの方向で提案してみます。

 

1つは、対象の博物館・美術館の拡大です。都立の6館だけというのは、いかにも少ない、少なすぎる。はっきりいって、ほとんど意味がない。例えば、東京都の中にはあたりまえですが区や市がたくあんあって、区立や市立の博物館・美術館・資料館・記念館などもたくさんあります。少なくとも、これらはすべて含めていただくべきでしょう。同じ東京都内なんですから。

しかし、そんなものでは全く足りません。国立の美術館や博物館との連携はもちろん、全国の都道府県・市町村や私立の美術館の所蔵作品も一度に検索できなければ意味がありません。確かに、東京都がどのような作品を所蔵しているのかを調べたいという場合もまれにはあるでしょう。しかし、一般的には、むしろ逆で、ある作家のある作品が、どの美術館等に所蔵されているかを調べたい、ということなのではないでしょうか?

そして、対象の博物館・美術館等については、究極的には、「目指せ、世界全体」、でしょうね。

 

もう1つは、検索対象(物)の拡大です。必要な情報は、あたりまえですが、美術作品だけではありません。

この「Tokyo Museum Collection」の中に「資料・アーカイブ、蔵書検索」というページがありましたので、「もしかして」と期待したら、

https://museumcollection.tokyo/related-sites/

単なるリンクの紹介で、各美術館等のサイトで個別に検索してください、というものでした。

そんなバカな。これらを全部統合して、1つのサイトで、芸術に関する綜合的なデータベースを構築する、1回検索すれば、作品だけではなく、書籍等の資料やネット上の情報など、あらゆる情報がすべて集まる、そうあるべきです、そうでなければなりません。検索に時間を使っていた時代はもう終わるべきです。

 

2つの提案とも、対応していただくためにはかなりの手間と時間がかかることでしょう。

しかし、ここで検討すべきは、といいますか、すでに検討されている、または検討が進んでいると思いますが、情報の統合を人間がするのではなく、すべてAIにしてもらうということです。人間はほんの少しかかわるだけにとどめ、AIに一晩で統合してもらう、そういうことを目指すべきです。

こういう動き直ちに取らないと、またもや欧米にルール作りや情報のコントロールについて負けてしまうのではないでしょうか。

 

いずれにしても、情報を探すことについて、あっちにいったりこっちにいったり、何回も同じ検索語を入力したりと、いつまでこのような不便な世の中に我慢しなければならないんでしょうか。死ぬまで無理なんでしょうか?

 

なお、もう1点著作権による制約の問題があります。それは、今までも所々で書いていますが、またの機会に改めて書いてみたいと思います。

 

 

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Akihoshi Yokoran
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