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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

教養として知っておきたい名画BEST100(つづき)(1985)

(つづき)

なお、20世紀後半は以下のとおり5人です。日本人は含まれていません。ただ、岡本太郎は、取り上げられている作品からして、20世紀後半という位置づけなのかもしれません。

 

20世紀後半以降の美術>20世紀後半~現在

61位:フランシス・ベーコン:P.142

39位:リキテンスタイン:P.96

18位:ウォーホル:P.50

88位:バスキア:P.173

86位:バンクシー:P.171

 

20世紀後半も入れれば31名になり、全体の3分の120世紀ということになります。これは、かなり20世紀を重視した選択と言えるでしょう。場合によっては、20世紀以降は特別扱いをして除外するという美術史もありうるところ、これは興味深いことです。

 

なお、以上の人名は、p11p13の記載のとおりの表記にしています。例えば、「デ・キリコ」ではなく「キリコ」、「ルネ・マグリット」ではなく「マグリット」ということです。ファースト・ネームのありなしも、記載された通りです。ただ、ファースト・ネームのありなしは、表のスペースも関係するのかもしれません。

 

この選択は非常に興味深いですね。かなり網羅的にカバーできているのではないかと思いますが、客観的に見ると、やはり次の3名は抜けていると言わざるを得ないのではないでしょうか?

マックス・エルンスト

カジミール・マレーヴィチ

ジョルジュ・ブラック

 

最初は12ページ見開きの構成ですが、57位(p138)という中途半端なところから、11ページになります。

 

なお、掲載作品INDEXがあるのですが、それに加えて、掲載作家のINDEXがあればよかったのに、と思います。100人とはいえ見つけるのが簡単になったことでしょう。

 

例えば、同種とま言えませんが、西洋美術史全体を対象とした次の基本的な書籍を見ると、

 

西洋美術史ハンドブック

高階秀爾・三浦篤・編

新書館

1997

 

取り上げられている美術家101人のうち(タイトルには「101」とは入っていませんが)、20世紀前半は次の10人でしかありません。(なお、20世紀後半は14人なので、これを加えれば、20世紀全体で24人となりほぼ4分の1には達します。)

 

カンディンスキー/マチス/ピカソ/デュシャン/モンドリアン/ブランクーシ/クレー/キルヒナー/エルンスト/ミロ

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Akihoshi Yokoran
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