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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

鉄道と美術の150年(2029)

次の展覧会が開催中です。

 

鉄道と美術の150

東京ステーションギャラリー

2022108() - 202319(月・祝)

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202210_150th.html

 

また、同展の展覧会図録という位置づけで、次の書籍も刊行されています。

 

鉄道と美術の150年

東京ステーションギャラリー

左右社

2022/10発売

価格 ¥2,970(本体¥2,700

 

一見、このスレのテーマとは交差しないようにも思えますが、例えば、上記の東京ステーションギャラリーのウエブサイトを見ていただくと、次の作品が含まれていることがわかります。

 

田中靖望《機関車》1937年(プリント2017年)、名古屋市美術館

 

また、戦後の作品になりますが、同展のチラシ(2種あるうちの1種?)に使われている作品は、次のシュルレアリスティックな雰囲気をもつ作品です。

 

中村宏《ブーツと汽車》1966年、名古屋市美術館

 

さらに、出品作品リストを見ると、

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/list_202210_150th.pdf

戦前の写真作品だけでも、上記田中靖望に加え、淵上白陽、古川成俊、岩佐保雄、石川光陽の作品が含まれています。

 

非常に面白いですね。確かに、もともと、東京ステーションギャラリーは写真作品の展示に力を入れていて、過去にも戦前にも活躍している写真家の写真展を何回か開催して来ておりますので(桑原甲子雄(1995年)、植田正治(1993年他)、山本悍右(2001年)、石川光陽(2010年)など)、今回の展示で写真を選択するということは、不思議なことではありません。2006年には「昭和の鉄道写真100景-復興から高度成長へ」という企画すらありました。

 

ただ、この企画に、戦前の写真作品が含まれているということが、すぐにわかるでしょうか? 何らかの手段で、容易にわかるような宣伝をしていただきたいところです。当方の場合には、むしろ、書店で左右社の本をたまたま見て、やっと気づいたというところですね。

本展のチラシに、少なくとも田中靖望の写真作品図版が掲載されているではないか、それを見ればわかるではないか、とは言えますが、そのチラシは、いったいどこで入手できるでしょうか? 東京ステーションギャラリーの前でしょうか? 例えば、東京ステーションギャラリーにすぐに手が届きそうな、東京駅の構内だったら、どこにチラシが置いてあるでしょうか? 言わんとしているのは、改札を出なくても、チラシを入手できるところがあるか、あるとして、その場所が、多くの人にすぐにわかるようになっているのか、ということです。少なくとも、当方は、東京駅構内の丸の内北口改札あたりで探しましたが、発見することができませんでした。目と鼻の先に東京ステーションギャラリーがあるのですが、改札を出て切符を無駄にしたくなかったので、改札に阻まれて、結局チラシを入手することはできませんでした。

もちろん、あらゆるJRの駅にチラシを置くべきだなどとは思いません。しかし、会場の前だけにしかチラシがない(あるいは、他にはどの場所にチラシが置いてあるのか不明である)という状態なのだとしたら、本来チラシは会場に来てもらうための配布しているものなのに、会場に来ないとチラシがもらえない、という本末転倒の状態になっていることになります。

すぐそばなのですから、少なくとも東京駅構内に目立つような場所(できれば、複数の場所)にチラシを置くなど(その場所を目立たせるために本展のポスターも活用すればいいと思います)、今後は、もう少し、宣伝に工夫をしていただきたいところです。

 

最後に、「ウエブサイトに情報を掲載しているからいいではないか」という考えもあることでしょう。しかし、この考え方には、その内容を膨大な情報の中から果たして発見できるのか、という問題があります。が、そのことについては、まだ十分に整理しきれていないため、後日、書いてみたいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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Akihoshi Yokoran
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