忍者ブログ

開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

ChatGPTと美術(2045)

最近、ChatGPTというオープンAIが話題になっています。

https://openai.com/blog/chatgpt/

https://chat.openai.com/chat

 

登録するだけで、すぐに使えます。日本語でも大丈夫です。

 

では、美術の世界で、何か直ちに役に立つでしょうか?

おそらく、あまり役に立たないと思っています。というのも、ネット上にコンテンツ(情報)が不足しているからです。AIは、情報を蓄積すればするほど、より思考ができ、より正しい回答を示せる、というものだと思います。しかし、20世紀前半の美術に関しては、そもそも情報が少なすぎる。

iPhoneSIRIのように、単にネットを検索して「情報がありましたよ」と示されても、そんなの知っているよ、自分ですぐ調べられるよ、と困るわけですが、このChatGDPは、そういう検索結果を単純にそのまま示すようなことはせずに、何らかの「思考」を行った結果や自分なりに情報を整理して回答として示すようです。しかし、それにしても世の中に情報が不足していれば、十分な「思考」も「整理」もできないでしょう。

そして、最大の問題は、ChatGPTの答えを信頼していいかどうかの判断が不可能、不可能とまではいわないとしても極めて難しいということです。現時点では、まだ実験段階でしょうから信頼できないのは仕方ないとしても、どの時点まで経ったら信頼することができるようになるのか、その判断もまたできないという「メタ」的な世界です。これでは、Wikipediaのほうがまだましな気がしてきました。これは、別にWikipediaをほめているつもりはなくて、それほどひどいということを表現したいだけです。要するに、あらかじめ知っていることを、再度確認するという役割しか果たせないのではないかということです。

 

試す前から、文句ばっかり並べても仕方ありません。

単純な質問で少し試しに使ってみようと思いますので、後日その結果をご紹介いたしましょう。

ただ、どういう質問をしたらいいのかを考えねばなりません。AIに質問をするために、人間が苦労するのでは、何か本末転倒な感じもします。しかし、頭の訓練になるとポジティブに考えることにしましょう。逆に、試しに使うことにより、その結果もAIの学習に役立つでしょうから、AIの今後の発展に寄与することができるかもしれないと期待したいと思います。

 

なお、グーグルでも「Bard」という同様のAI3月か4月には公開するという情報もあります。他方、マイクロソフトはChatGPTに投資する予定だと。

このようなAIが、Googleが定着させてしまった「検索」の方法というか「検索」の思想(単純に「言葉」によって「力任せ」に情報を持ってくる)を変革する力になってくれたらいいのですが。

強く期待します。

 

拍手[0回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
Akihoshi Yokoran
性別:
非公開

P R