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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

都道府県ごとの「郷土の」写真家(20世紀前半)の写真展(2059)

最近、2021年というやや以前に開催された写真展を2つご紹介しました。開催時点で全く発見できなかったというのは、改めて、恥ずかしい限りです。

 

ただ、若干言い訳めいたことを書かせていただくと、これらの美術館は、いずれも20世紀前半の写真や写真展を従来から重視していた美術館、というわけではありませんでした。にもかかわらず、20世紀前半を対象とした写真展が開催されたのは、それぞれの写真展が「郷土性」を持っていた、「郷土の」写真家の写真展であったからです。

従来から、各地の美術館の大きな存在意義の1つに「郷土の作家」の作品を収集・調査・研究・展示などがあります。しかし、ここでいう「作家」とは、ほとんどの場合「画家・版画家」と「彫刻家」しか意味していなかったと思います。ところが、21世紀も20年を経て、とうとう、この「作家」の中に「写真家」が入りつつあるということではないか。これは素晴らしいことです。

 

以上の悪い面を見ると、奈良や岩手で、今後、日本戦前期の写真展が開催されるかというと、ほとんど考えられない、ということだと思います。「郷土の写真家」は、「画家・版画家・彫刻家」に比べればかなり少ないでしょうから、それは仕方ないことかと思います。しかし、いい面を見ると、今後、写真展など珍しかった各都道府県においてすら、「郷土の写真家」という位置づけで、20世紀前半の写真家が紹介される可能性が高まるのではないかということが挙げられます。ぜひとも、このような動きが加速し、各地で日本戦前期の(とはいえ、江戸時代末期や明治時代のではない)写真展が実現されることを、強く願います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

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Akihoshi Yokoran
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