少し前ですが、次の本が刊行されています。
共和国の美術―フランス美術史編纂と保守/学芸員の時代
藤原 貞朗【著】
価格 ¥6,930(本体¥6,300)
名古屋大学出版会(2023/02発売)
目次
序章 奇妙な「共和国の美術」成立史にむけて
第1章 「共和国の美術」前史
第2章 マネ生誕百年記念展―「革命的」画家の「保守」への変転
第3章 ピカソからマネへ―アナクロニズムの歴史編纂
第4章 十九世紀絵画の「勝利」と「連続性」の創出―一九三二年ロンドンのフランス美術展
第5章 十七世紀の「レアリスム」と逆遠近法の絵画史編纂―一九三四年の「現実の画家たち」展をめぐって
第6章 ルーヴル美術館の再編と近代化のパラドクス―一九二九年の印象派のルーヴル入りをめぐって
第7章 モダンアートの行方―リュクサンブール同時代美術館と「右でも左でもない」ミュゼオロジー
第8章 棲み分ける美術館―潜在するナショナリズムとコロニアリズム
終章 「共和国の美術」とはなにか
20世紀前半のフランスの美術史の状況を紹介する、興味深い書籍です。
実物をどこかで目にしたいものです。
名古屋大学出版会は、時々、美術に関してすごい本を刊行しますね。