次の本が刊行予定です。
放送大学教材 西洋の美学・美術史
小田部 胤久/宮下 規久朗
放送大学教育振興会
2024/03/20発売
価格 ¥3,960(本体¥3,600)
20世紀前半との関連は薄そうではありますが、興味深い内容です。
実際、20世紀美術についても、美学の観点からイズム横断的に深く解説した書籍が刊行されてもいいと思うのですが。20世紀美術については、もっぱらイズム同士の違いを際立たせた、全体の流れを説明するという傾向が強すぎるのではないかと懸念しています。ニューヨーク近代美術館の「キュビスムと抽象芸術」展(1936年)カタログに掲載された、アルフレッド・バー・Jr(Alfred Hamilton Barr Jr. (January 28, 1902 – August 15, 1981) )の系統図ではないですが、その方がわかりやすいためだとは思いますが。
以下、本書の目次です。
目次
美学の成立―感性的認識の学から芸術の哲学へ
美学の展開―芸術作品の存在論、感性論、身体美学
美―快とのかかわりに即して
美―知覚とのかかわりに即して
美的範疇―美の変貌
芸術の成立―模倣する技術から美しい技術へ
芸術の変貌―革新を支えるもの
創作と解釈―その循環構造をめぐって
聖像と偶像―宗教美術の始まり
聖母と美術―信仰を育んだイメージ
幻視と召命―キリスト教美術の本質
死と追悼―墓廟と記念碑
飲食と食材―風俗画と静物画
性と裸体―ヌードの歴史と意味
自然と人間―風景画と自然表現