(つづき)
以上のように、調べるのに手間と時間がかなりかかってしまいました。どれだけ時間がかかったことか。正直疲れ切ったといってもいいでしょう。
まず、少なくとも、東京国立近代美術館アートライブラリ、国立新美術館の「日本の美術展覧会記録1945-2005」と「アートライブラリー」、そして「美術図書館横断検索」(ALC Search)、さらに、国立国会図書館(NDL Search)という数多くのデータベースを検索しました。
さらに、各美術館のサイトで過去の展覧会(美術展企画)の情報がないかも検索しました。
また、展覧会カタログが2冊登場してきているわけですが、今わかっている範囲では、どうやら、1か所で2冊とも閲覧できるのは、国立新美術館アートライブラリと国立国会図書館だけのようです。この2館であれば、より使いやすい前者を選ぶでしょう。へたをすれば、この2冊を閲覧するために、2か所に行かねばならないという結論だった可能性もあります。
以上から申し上げたいことは、以前も同じようなことを書いていますが、以下のとおりです。
・1つのデータベースですべての展覧会・図書館・美術館の情報が検索できるように
・わざわざ特定の限られた図書館・図書室・アートライブラリなどに直接足を運ばなくても、全国どこでもあらゆる資料が閲覧できるようなデータベースの作成
どうか、よろしくお願いいたします。
ただ、今回の経験の中で、非常な救いとなったのは、徳島県立近代美術館です。詳細な出品作品リスト、よくある、単純に、展覧会会期中に配布した「出品作品リスト」をPDF化して掲載、というものではないので、作成には非常に手間がかかったのではないかと思います。作品ごとにリンクも付されているのもすごいことです。開館の1990年から継続していますから、今後、ますます情報量が増えて、貴重なデータベースとなっていくことでしょう。惜しむらくは、その存在が「ほとんど知られていない」ということではないでしょうか? もっと、宣伝して、皆さんに活用していただけるようになればいいなと思うとともに、恥ずかしながら当方も今回初めて知って驚きました。他の美術館でも作成したほうがいいと思っていただけるようになり、実際には、各美術館でこのようなリストができ、それらのリストがすべて連携されて、一括で検索されるようになればいい、というのが当方の希望です。
余りにも困難ではないかとは思いますが、こちらもよろしくお願いいたします。