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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

公立図書館での「展覧会カタログ」の所蔵(2129)

以前から、

 

・美術館での展覧会企画の「展覧会カタログ」(展覧会図録)は、ごく一部の例外を除いて、公立図書館で所蔵されない。

・最近は、展覧会カタログに該当する書籍が、一般の流通に乗る書籍として刊行され、書店の店頭に並ぶことが多くなり、それが公立図書館でも所蔵されるケースが増えている。

 

というようなことを、機会があるごとに、何回も書いてきました。

それゆえ、

・公立図書館に所蔵されず、不便である、困ったものである。

・できる限り、一般の書籍として刊行していただき、公立図書館に所蔵されるようにしていただきたい。

という論調で、取り上げていたわけです。

 

ところが、よく考えてみますと、本当に、従来の「展覧会カタログ」(一般の書籍でないもの)を公立図書館で所蔵することができないのか、というと、そうでもないように思えてきました。

例えば、上記のとおり、「ごく一部の例外を除いて」ということなのですが、そのうちで最も「大きな例外」というのは、公立の美術館がある場合、その同じ地方公共団体の図書館には、その美術館の展覧会カタログが所蔵されている場合がある、ということです。例えば、東京都立の美術館(や博物館)は多くありますが、その展覧会カタログが、東京都立の図書館に所蔵されていることがある、ということです。

 

そういう例があるということは、所蔵自体は可能だということです。可能ならば、もっと積極的に所蔵していただきたい。今のままでは、展覧会カタログだというだけで、所蔵されている場所(例えば、各美術館の図書室)が都市部に集中していて行きにくい、しかも、貸出は全く不可能、という状態に耐えなくてはならないままです。逆に言えば、公立図書館に所蔵可能なのに、実際にはほとんど所蔵されていないということは、そこに何か理由・原因があるはずです。その理由・原因を除去できれば、所蔵も進むのではないかということです。たとえ時間はかかるとしても、また、非常に困難であっても、除去が完全に不可能な理由や原因など存在しないのではないでしょうか?

ご存じのとおり、展覧会カタログは往々にして、非常に有用な情報、そして多くの作品図版(しかもカラー)が収録されている、貴重な資料です。一般の書籍では、決してカバーしきれません。したがって、展覧会カタログを所蔵しない手はありません。

今後は、ぜひ、展覧会カタログを積極的に所蔵して行っていただきたい、そう強く心から願っております。

しばらくしたら、また所蔵状況を確認しつつ、この話題を取りあげてみたいと思います。

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Akihoshi Yokoran
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