まだ、詳細な内容はわかりませんが、次の展覧会が開催予定です。
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
板橋区立美術館
2024年3月2日(土曜日)〜4月14日(日曜日)
主催 板橋区立美術館・東京新聞
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001737/4001747.html
板橋区立美術館ならではの企画でしょう。楽しみです。時期がかなり先の企画で、もう少し情報が出てこないと、内容がよくわかりませんが。
ウエブサイトに掲載されている図版は東郷青児と森堯之の絵画作品ではあるものの、企画のタイトルには「絵画・オブジェ」といった言葉は入っていません。しかし、解説には「画家たち」という言葉があり、また板橋区立美術館だということもあって、写真は対象になっていないですかね。
美術館連絡協議会(読売新聞)は関係していないようですから、残念ながら、全国に巡回されるということではないようです。
さらに情報を入手しましたら、またご紹介したいと思います。
もうすぐ次の展覧会が開催予定です。
サロン展 写真のノスタルジア / 特別陳列 関東大震災のイメージ
渋谷区立松濤美術館
2023年3月22日(水)~2023年3月28日(火)
https://shoto-museum.jp/exhibitions/2023salon/
入館料 無料
休館日 3月27日(月)
コレクションで構成され、対象としては、「寫眞芸術社」と、その後継である「日本写真会」に集った作家たち(福原信三、大田黒元雄、掛札功、石田喜一郎)、という紹介がなされていますので、同館における1998年の光田由里さんの企画「寫眞芸術の時代 : 大正期の都市散策者たち」と重なる作品群かもしれません。
なお、「特別陳列 関東大震災のイメージ」のほうは、南薫造の絵画なども展示されるということです。
かりに以前の企画と重複があるとしても、非常に興味深い企画です。
お時間のあるかたは、ぜひ足をお運びください。とはいえ、期間が非常に短いのは(たったの1週間なのは)、何故なんでしょうか?
「飛び込んでくる情報(1933)」(2021年4月25日)の投稿から、すでに2年近くも経ちましたが、ネットの世界では、検索技術や検索サービスの質の向上は、ほとんどなされていないようです。大変残念です。
先に書いた「書店法式・書棚法式」のアイデアもそうですが、いちいち検索しなくても、(適切な量の)情報が自動的に目の前にぶらさがるようなそんな情報提供を望んでいます(検索する側は、それを掴みさえすればいい)。ただ、未だに非現実的な望みのようです。
なお、これは、決して怠慢から出ている希望ではありません。検索に使わなくなった時間を、より生産的な他の目的のために使用できるのです。これは、著しいメリットです。
ちなみに、「飛び込んでくる情報(1933)」という過去の投稿を検索する時に、漢字表記が次のいずれだったかの記憶がなくて、困りました。
「飛び込んでくる」
「飛び込んで来る」
「飛びこんでくる」
「飛びこんで来る」
検索システムにもよりますが、「あいまい検索」のような機能がなく、すべて検索結果が異なる、すなわち、完全に一致しないと発見できない、という悲惨な事態もまだまだ存在します。いい加減にして欲しい。検索に時間がかかって仕方がありません。
こういった、単純というか、身近なところからでも、改善をして行っていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
もう少し前に気づいていたものの、会期中にご紹介できなかったので申し訳ありませんが、次の展覧会が開催されていました。
米倉壽仁展(よねくら・ひさひと、1905~1994年)
透明ナ歳月 詩情ポエジイのシュルレアリスム画家
山梨県立美術館
2022年11月19日(土)〜2023年1月22日(日)
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/2022/651.html
https://www.artpr.jp/yamanashikenbi/yonekurahisahito2022
古賀春江、福沢一郎、北脇昇というレベルまでは有名ではないものの、日本を代表する1人だと言っていい、特徴のあるシュルレアリスム系作家・米倉壽仁の展覧会です。
40年ぶりと書いてありますので、1982年頃に回顧展があったのですね。知りませんでした。
山梨県立美術館のページを確認しましたが、図版が何点か掲載されており、出品作品リストも掲載されていました。出品作品は、米倉作品が戦前が12点、戦後が29点と、かなりの点数です。ご本人以外にも、シュルレアリスム系統の内外の作家の作品も含まれており、全70点、資料も含めれば96点と、堂々たる企画です。なお、担当学芸員は、森川もなみさん、というかたのようです。
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/r4.11.19.li.pdf
正直な感想として、このような企画が、他の美術館に巡回せず、山梨県立美術館単独で終了してしまうのは、非常にもったいない気がします。
山梨が関東に近いということが災いしているのか、関東での開催は検討されなかったのかもしれません。しかし、例えば、板橋区立美術館などは最適だったように思います。また、関西はどうだったのでしょうか? 関東に比べて美術館がかなり少ないから、会場的に無理だったのかもしれません。いずれにしても、残念です。
そして、これを契機として、様々な美術館において、他のシュルレアリスム系日本人作家の企画も実施していただければありがたいと思っています。
日本のシュルレアリスム作品の網羅的な紹介という意味では、やはり、次の企画でしょう。
・日本のシュールレアリスム : 1925-1945/名古屋市美術館/1990
そして、その後、日本のシュルレアリスム絵画の広範な紹介として重要な、次のようなグループ展がありました。
・地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画
Dreams of the Horizon: Fantastic Paintings in Japan 1935-1945
2003年6月3日(火)-7月21日(月・祝)
東京国立近代美術館 本館1階 企画展ギャラリー
http://archive.momat.go.jp/horizon/horizon.html
出品作家は26名で、以下のとおりです。
飯田操朗、伊藤久三郎、北脇昇、小牧源太郎、斎藤長三、早瀬龍江、吉井忠、米倉寿仁
大沢昌助、高田力蔵、難波田龍起、森芳雄、矢橋六郎、山口薫
朝井閑右衛門、清水登之、鈴木保徳、田中佐一郎、福沢一郎、藤尾龍四郎
浅原清隆、大塚耕二、杉全直、浜田浜雄、森堯之、矢崎博信
本来は、これらの企画を足掛かりに、その後、ここに挙げられているような作家の回顧展が次々と開催されればよかったのですが、実際には、そうはなっていないようです。飯田操朗、北脇昇、杉全直などは、これ以前にすでに回顧展があったと思います。吉井忠、大沢昌助、難波田龍起、山口薫なども回顧展があったのではないかと思いますが、「シュルレアリスム」という観点を中心にした企画とはできない作家でしょう。福沢一郎展は、2019年に同じ東京国立近代美術館で開催されました。森堯之などは、JCIIで写真展があったくらいですが、絵画では回顧展はまだ実施されていないのでは? 大塚耕二、浜田浜雄なども、回顧展があってもおかしくないと思います。ただ、1人1人の回顧展を企画できるほど、作品が残っていないのかもしれません。
今後の、関係各美術館の企画に期待いたします。
実は、ある程度網羅的であれば、シュルレアリスムのグループ展でも、個人的には構いません。それでも、貴重な企画となるからです。
最近、ChatGPTというオープンAIが話題になっています。
https://openai.com/blog/chatgpt/
登録するだけで、すぐに使えます。日本語でも大丈夫です。
では、美術の世界で、何か直ちに役に立つでしょうか?
おそらく、あまり役に立たないと思っています。というのも、ネット上にコンテンツ(情報)が不足しているからです。AIは、情報を蓄積すればするほど、より思考ができ、より正しい回答を示せる、というものだと思います。しかし、20世紀前半の美術に関しては、そもそも情報が少なすぎる。
iPhoneのSIRIのように、単にネットを検索して「情報がありましたよ」と示されても、そんなの知っているよ、自分ですぐ調べられるよ、と困るわけですが、このChatGDPは、そういう検索結果を単純にそのまま示すようなことはせずに、何らかの「思考」を行った結果や自分なりに情報を整理して回答として示すようです。しかし、それにしても世の中に情報が不足していれば、十分な「思考」も「整理」もできないでしょう。
そして、最大の問題は、ChatGPTの答えを信頼していいかどうかの判断が不可能、不可能とまではいわないとしても極めて難しいということです。現時点では、まだ実験段階でしょうから信頼できないのは仕方ないとしても、どの時点まで経ったら信頼することができるようになるのか、その判断もまたできないという「メタ」的な世界です。これでは、Wikipediaのほうがまだましな気がしてきました。これは、別にWikipediaをほめているつもりはなくて、それほどひどいということを表現したいだけです。要するに、あらかじめ知っていることを、再度確認するという役割しか果たせないのではないかということです。
試す前から、文句ばっかり並べても仕方ありません。
単純な質問で少し試しに使ってみようと思いますので、後日その結果をご紹介いたしましょう。
ただ、どういう質問をしたらいいのかを考えねばなりません。AIに質問をするために、人間が苦労するのでは、何か本末転倒な感じもします。しかし、頭の訓練になるとポジティブに考えることにしましょう。逆に、試しに使うことにより、その結果もAIの学習に役立つでしょうから、AIの今後の発展に寄与することができるかもしれないと期待したいと思います。
なお、グーグルでも「Bard」という同様のAIを3月か4月には公開するという情報もあります。他方、マイクロソフトはChatGPTに投資する予定だと。
このようなAIが、Googleが定着させてしまった「検索」の方法というか「検索」の思想(単純に「言葉」によって「力任せ」に情報を持ってくる)を変革する力になってくれたらいいのですが。
強く期待します。