次の展示施設を偶然発見しました。
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
KYOTO MUSEUM OF PHOTOGRAPHY Gallery Japanesque
Open hours11:00〜18:00
Closed day無休(お盆・年末年始は除く)
〒605-0038 京都市東山区堀池町374-2
(京都府京都市東山区神宮道三条上ル堀池町374-2)
Phone:080-5988-7720
Facsimile:075-746-2932
E-mail:kyoto.japanesque@gmail.com
代表者名:清永安雄
https://kyoto-muse.jp/japanesque/
https://twitter.com/kyoto_muse_2017
こんな施設があったんですね。
2017年開館(リニューアル・オープン)だそうです
必ずしも、20世紀前半の作品を展示しているわけではないようですが、期待できます。
今は時期が時期ですが、近いうちにぜひ訪問してみたいところです。
ちなみに、京都には昔から有名な2つの写真ギャラリーがあり、1つは「Prinz」で、もう1つは「DOT」でした。ずいぶん昔に訪問したことがあります。
Prinzのほうは、どうやら業態を大きく拡大したようですが、現在は休業しているようです。
〒606-8242 京都市左京区田中高原町5
TEL:075-712-3900/FAX:075-712-3903
MAIL:prinz@prinz.jp
もう1つのDOTのほうは、なお頑張っておられるようです。なお、1980年11月オープンで、関西初の写真ギャラリーなんだそうです。
https://www.facebook.com/DOT-509040475929443/
Gallery DOT
〒606-0817 京都市左京区下鴨西林町11-2
Phone:075-722-0658
いずれにしても、京都の写真ギャラリーの状況も大きく変わっているようです。当方の情報など、20年以上昔、20世紀当時の情報ですので、それは当然です。早く更新しないといけません。
次のような展覧会企画をお願いしたいと思います。
『前衛写真とはなにか? 1930年代後半から第二次世界大戦開戦直後までの状況』
「新興写真」が何かということにもまだ十分な決着がついていないと思われるのに、そのあとの時期に来る「前衛写真」にコマを進めるのは難しいかもしれません。
しかし、このようなテーマは何ら目新しいことではなく、因習的といってもいいほどのテーマだと思います。長期にわたって、この問題を放置するわけにもいきません。
戦前当時にも、「浪華写真倶楽部」vs「前衛写真協会」の座談会による議論などがなされているわけですが、その決着はつかぬまま、戦争に入ってしまったというのが実態だと思います。
1930年代後半には、浪華写真倶楽部を中心とした関西の写真界に前衛の大きなうねりがあり、これに呼応するかのように、名古屋(1934年に「なごやふぉとぐるっぺ」結成、1937年に「なごやふぉとぐるっぺ」を「ナゴヤフォトアバンガルド倶楽部」と改称)、福岡(1939年に「ソシエテ・イルフ」結成)でも、前衛の動きが起こっていました。他の地域でも同じような動きがあったのでしょうが、現時点では網羅的な情報は示されておらず、ましてや日本全体の整理や総括は全くなされていません。
また、浪華写真倶楽部に対する瀧口修造による批判は、極めて単純に書けば、フォトモンタージュ、フォトグラム、ソラリゼーションなどの、特徴ある技術を使った作品を「前衛写真」だと考えているようだが、そのような技術(テクニック)先行の考え方(人目を引くようなテクニックを使いさえすれば前衛である)は間違っていて、日常の風景、何気ないモノの中にも前衛があるのだという主張だと思います。たとえば、街角を切り取り続けたアジェの作品なども前衛になりうると。この例などは、アジェご本人がそういうとらえ方をされることをどう考えるかはまったく別として、フランスでのとらえ方(マン・レイなどはアジェの作品をシュルレアリスムととらえた)とも同一です。また、この考えに則れば、単に道端の「石」をストレートに撮った写真でも、前衛といえる作品に仕上がるでしょう。
今ここで、当時の前衛写真の動きを全国的に総括するとともに、このような「前衛写真とはなにか」という議論の決着をつけてしまおう、ということを狙う企画です。
新興写真から前衛写真にかけても、ある意味「牙城」だった雑誌「フォトタイムス」は1940年10月号から「報道写真雑誌」となり前衛性を失いました。また、1941年4月には特高により瀧口が逮捕されるわけですが、このあたりの時期までを広くカバーしていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
次のサイトを発見しました。
ほぼ日カルチャん
https://www.1101.com/hobonichi_culturen/
渋谷PARCO4階の店舗およびそこから発信しているサイトで、東京の展覧会、映画、演劇、音楽などを紹介しています。「東京の文化案内所」だそうです。
展覧会関係のミュージアムグッズも、店舗およびサイトで販売されているので、展覧会会場まで足を運べないときには、活用できそうです。
ちなみに、このブログでご紹介した展覧会の中では、「モンドリアン展」の展覧会カタログ、グッズも取り扱われています。
ほぼ日カルチャんWEBショップ
https://www.1101.com/store/culturen_shop/index.html
今後、もっと拡大しないかと期待したいと思います。
例えば、東京→関東、など。
よろしくお願いいたします。
次の本が刊行予定です。
ありのままのイメージ
スナップ美学と日本写真史
甲斐 義明 著
ISBN978-4-13-080223-9
発売日:2021年06月21日
判型:A5ページ数:352頁
税込5,720円
本体5,200円
http://www.utp.or.jp/book/b577408.html
最後の部分にコピーした内容紹介と目次をご覧いただくと、戦前から戦後、1980年代までを、「スナップショット」で切り取るという意欲作。期待できますね。視点としては珍しくないはずですが、今までその視点から日本写真史全体を見ようという試みはなかったかもしれません。
作者の甲斐さんは、新潟大学大学院現代社会文化研究科の准教授(1981年生まれ)。
海外留学のご経験もあり、若手のホープというところでしょうか(とはいえもう40歳ですが)。今後のご活躍にも期待します。
https://www.gens.niigata-u.ac.jp/academic_search/%E7%94%B2%E6%96%90%E3%80%80%E7%BE%A9%E6%98%8E
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/html/100000730_ja.html
それでは最後に、内容紹介と目次です。
内容紹介
木村伊兵衛,土門拳,森山大道,荒木経惟から藤岡亜弥まで,日本写真史を駆動してきた力学のひとつはスナップという美学だった.そのスナップ美学の変遷と実態を多様な言説と具体的な写真作品を精査することで浮かび上がらせる,気鋭の研究者による写真研究の成果.
主要目次
序 論
第1章 スナップショットの誕生:瞬間のイメージ
1 写真用語「snapshot」の登場
2 外来語としてのスナップショット
3 『写真芸術』とスナップショット
第2章 新興写真と小型カメラ:新たな視覚世界
1 スケッチ写真
2 ライカの登場と新しい視覚
3 異化と自然さ
第3章 被写意識と反演劇性:木村伊兵衛の肖像写真
1 木村伊兵衛の《文芸家肖像》
2 被写意識
3 スナップ美学と反演劇性
第4章 「道楽から実用へ」:戦時下のスナップ
1 街頭スナップというジャンル
2 窃視するアマチュア
3 スナップとプロパガンダ
第5章 スナップと生活記録:戦後の木村伊兵衛
1 民衆芸術としての写真
2 木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン
3 曖昧さと非実用性
第6章 非演出の倫理:土門拳とリアリズム写真
1 リアリズムの「基本的方法」としてのスナップ
2 「黙って撮る権利」
3 スナップのジレンマ
第7章 身振りとしてのスナップ:東松照明・森山大道とアメリカ的なもの
1 スナップの新たな表現
2 東松照明とアメリカ化のイメージ
3 森山大道と異種混交的風景
第8章 スナップと日常:荒木経惟・牛腸茂雄の記念写真構図
1 眼差しから逃れる世界
2 記念写真構図
3 出会いと距離の視覚化
第9章 〈もの〉のスナップ:中平卓馬・石内都・赤瀬川原平らによる物体への眼差し
1 スナップと非生物
2 〈もの〉との出会い
3 事物の歴史性
第10章 反省的転回:一九八〇年代以降の路上スナップ
1 顔への再接近
2 素朴写真家という虚像
3 反省的スナップ
なお、同じ作者の次の翻訳ものも、戦後を中心としていますが、興味深いと思います。
写真の理論
甲斐 義明【編訳】
月曜社
2017/10発売
価格 ¥2,750(本体¥2,500)
内容説明
写真‐社会‐芸術、写真史と写真の論理を読み解く重要論考五篇を収録。編訳者による詳細な解説を付す。
目次
1 『写真家の眼』序論(ジョン・シャーカフスキー)
2 モダニズムを解体し、ドキュメンタリーを再創案する―表象の政治学についての覚書(アラン・セクーラ)
3 写真とシミュラークルについての覚書(ロザリンド・クラウス)
4 「取るに足らないものの印」―コンセプチュアル・アートにおける/としての写真の諸相(ジェフ・ウォール)
5 スナップ写真―美術史と民族誌的転回(ジェフリー・パッチェン)
最後に、「写真集を編む。」の目次を掲載します。
【目次】
[巻頭特集]
◆福原信三『巴里とセーヌ』――100年前の写真集の世界
寄稿/光田由里、森岡督行
[写真を編むこと。]
◆「森山大道写真集成⑤1960−1982」はいかに編まれたか?
◆のら社――撮ること、編むこと。
◆子どもたちに向けて「写真絵本」を編む。
◆〈特別対談〉ホンマタカシ×大貫卓也『東京郊外』、東京の匿名を編む。
◆〈志賀理江子インタビュー〉写真集が生まれる場所 ページをめくることで時間が生まれる
◆ロバート・フランク『アメリカンズ』再訪 寄稿/倉石信乃
◆[日本の名作写真集100選] 選・文=鳥原学/畑中章宏
福原信三/堀野正雄/小石清/岡田紅陽/安井仲治/木村伊兵衛/濱谷浩/土門拳/桑原甲子雄/入江泰吉/緑川洋一/植田正治/小島一郎/清宮由美子/渡辺義雄/石元泰博/芳賀日出男/林忠彦/長野重一/早崎治/秋山庄太郎/奈良原一高/川田喜久治/細江英公/東松照明/石黒健治/渡辺眸/桑原史成/沢田教一/土田ヒロミ/江成常夫/比嘉康雄/本橋成一/白川義員/野町和嘉/中平卓馬/高梨豊/荒木経惟/森山大道/須田一政/内藤正敏/深瀬昌久/鈴木清/牛腸茂雄/柳沢信/浅井慎平/沢渡朔/篠山紀信/鋤田正義/北井一夫/石内都/倉田精二/原芳市/雑賀雄二/宮崎学/栗林慧/岩合光昭/中村征夫/星野道夫/今森光彦/藤原新也/山崎博/杉本博司/柴田敏雄/古屋誠一/北島敬三/宮本隆司/橋口譲二/鬼海弘雄/武田花/児玉房子/潮田登久子/今道子/三好和義/石川賢治/都築響一/畠山直哉/尾仲浩二/楢橋朝子/中野正貴/高橋恭司/ホンマタカシ/佐内正史/鈴木理策/松江泰治/金村修/神蔵美子/野口里佳/蜷川実花/長島有里枝/川内倫子/澤田知子/鷹野隆大/本城直季/梅佳代/浅田政志/石川直樹/田附勝/志賀理江子/石川竜一
◆写真集と出会える場所。
小宮山書店/東塔堂/二手舎/BLIND BOOKS/flotsambook/book obscura/LVDB BOOKS/YOU BOOKS/冬青社/蒼穹舎
◆エッセイ
藤野可織、内田真美、曽我部恵一
◆特別企画
「月刊太陽1963-1964」十二冊を読む。インタビュー=藤本やすし(CAP)