次の本が刊行されているようです。
超現実主義の1937年――福沢一郎『シュールレアリズム』を読みなおす
伊藤 佳之 (著), 大谷 省吾 (著), 小林 宏道 (著), 春原 史寛 (著), 谷口 英理 (著), 弘中 智子 (著)
みすず書房
(2019/2/22)
¥ 7,344
単行本: 432ページ
執筆者の所属は以下のとおりです。
【執筆者】
伊藤 佳之 (福沢一郎記念館)
大谷 省吾 (東京国立近代美術館)
小林 宏道 (多摩美術大学美術館)
春原 史寛 (武蔵野美術大学)
谷口 英理 (国立新美術館)
弘中 智子 (板橋区立美術館)
さらに、目次は以下のとおり。
目次
はじめに 伊藤佳之
研究会の概要と原著の構成 伊藤佳之
第1部 原著編 福沢一郎『シュールレアリズム』
序
I 超現実主義の意義及びその史的展開
II 超現実主義と絵画
III 超現実主義の先駆
IV 超現実主義とレアリズム
V 超現実主義と抽象芸術
VI ヒユマニズムへの一瞥
VII 描かれた人間
VIII 超現実主義と日本的なもの
IX 日本における超現実主義運動
X 超現実主義の将来
第2部 論文・資料編
第1章 原著読解
I あまりに率直な思想史概観 伊藤佳之
II ソビー、レヴィ、福沢の「選択の個性」 弘中智子
III NY発、最新の展覧会から歴史を紐解く 春原史寛
IV レアリズムへの対峙及び思想的拡張 小林宏道
V 『キュビスムと抽象芸術』からの選択と再配置 谷口英理
VI 「新ロマン主義」はなぜ「変換」されたか 伊藤佳之
VII 危機の時代をあらわすならば 伊藤佳之
VIII 日本文化との対比と考察――俳諧、禅など 小林宏道
IX シュルレアリスム絵画の見取図と展望 大谷省吾
X ダリ、ブルトンから次世代の画家たちへ 弘中智子
第2章 原著の図版について 伊藤佳之
第3章 編集会議から……原著と「1937年」の意味
1937年の福沢一郎――社会・美術・展覧会 伊藤佳之
再現と非再現、および写真的なイメージをめぐって 谷口英理
福沢一郎『シュールレアリズム』と瀧口修造『近代藝術』 大谷省吾
1937年・福沢一郎を取り巻く思想と世界情勢 小林宏道
『シュールレアリズム』以後――次世代の芸術家たち 弘中智子
資料編
関連年表 伊藤佳之[編]
参考文献 弘中智子[編]
あとがき 大谷省吾
事項索引
人名索引
図版一覧
福沢一郎 略年譜
東京国立近代美術館で3月12日(火)開始予定の「福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ」(No.1721で紹介)の関連書籍なのでしょう。
早く実物を見てみたいものです。
なお、執筆者の一人、谷口英理さん (国立新美術館)は、「『光画』と新興写真: モダニズムの日本」でも執筆している人です。
あとがき
初出一覧
注
図版一覧
事項索引
人名索引
仏文要旨
仏文目次
(以上で目次おわり)
作者は、神戸大学の専任講師のかたのようですが、「新進気鋭の研究者」というのは、次々と出てくるものですね。本書も期待していますが、今後にも期待大です。
かなり大部の次の本が刊行予定です。
キュビスム芸術史―20世紀西洋美術と新しい〈現実〉
松井 裕美
単行本: 692ページ
出版社: 名古屋大学出版会 (2019/2/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4815809372
ISBN-13: 978-4815809379
発売日: 2019/2/28
¥ 7,344
目次を見るだけでも面白そうで。大変楽しみです。
目次
凡 例
序 章
第I部 幾何学による解剖・解体と「概念の現実」の誕生
第1章 キュビスムをめぐる言説 —— レアリスムとの関係からの考察
1 プロト・キュビスムから分析的キュビスムまで
2 幾何学をめぐる言説と「概念の現実」
3 キュビスム以前の「現実」への問い
第2章 現実の解剖、解体 —— 分析的キュビスムへの展開
1 美術解剖学における図式と抽象
2 ピカソと美術解剖学 —— 解剖学から「概念の現実」へ
3 ピュトー・グループにおける様式的展開
4 キュビスム作品における女性身体像
第I部結論
第II部 キュビスムの文法と詩学
第3章 芸術と詩的アナロジー —— 総合的キュビスムの文法
1 二次元と三次元の対話
2 形態的なアナロジーから詩的なアナロジーへ
3 「キュビスム文学」と挿絵本
第4章 機械の詩学 —— 身体のメカニズムの探求からメカニックな身体へ
1 レジェとグリスにおける生物と無生物のアナロジー
2 デュシャン兄弟、クプカ、ピカビアにおける身体表現
3 ヴォーティシズムにおける「現実」と機械のイメージ
第II部結論
第III部 キュビスムと第一次世界大戦
第5章 前衛と前線 —— 大戦の「現実」と視覚芸術
1 前線の風景と従軍画家たち
2 前線の身体とキュビスム
第6章 古典主義とナショナリズム —— 第一次世界大戦前後の芸術理論と実践
1 キュビスム理論におけるナショナリズムと第一次世界大戦
2 第一次世界大戦前後のピカソの古典主義
第III部結論
第IV部 新たなる「秩序」へ向けて
第7章 秩序への回帰 —— 大戦間期の美術史モデルとかたちの「生命」
1 キュビスムの歴史化と見出された「原理」
2 キュビスムの理論的な批判と普遍的な理論の追求
3 キュビスム以降の芸術における新たなる「現実」
第8章 キュビスムの形態学 —— 近代のユートピアと前衛芸術
1 キュビスム以降の芸術家たちと近代都市
2 ユートピアの創出、あるいはユートピアへの回帰
第IV部結論
第V部 第二次世界大戦前後の政治社会とキュビスム
第9章 大戦の影と文化的地勢図 —— 展示・論争におけるキュビスムの位置づけ
1 1930年代のフランスにおける現代美術史研究と美術展示
2 レアリスム論争の背景と展開
3 第二次世界大戦下のキュビスム
第10章 キュビスムの生と死 —— 戦後の社会とフランス文化の復興
1 フランス文化の再建
2 サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェル
第V部結論
終 章
1 見ることと知ること —— 認識メカニズムの表現としてのキュビスム
2 理論と歴史 —— キュビスムと価値システムの構築
3 言葉とイメージ —— 諸現実の地層の再配置
ふと気づいたら、次の本が刊行されています。
Czech and Slovak Photo Publications 1918-1989 / Ceske a Slovenske Fotograficke Publikace 1918-1989
Manfred Heiting
Vojtech Lahoda
Amanda Maddox
Petr Roubal
James Steerman
ハードカバー: 513ページ
出版社: Steidl; Bilingual版
言語: 英語
ISBN-10: 3958294979
ISBN-13: 978-3958294974
発売日: 2019/1/22
¥ 13,817
「Steidl」(シュタイデル)社からの、「Photobook」本の第三弾(ソヴィエト・日本に続く)になりますね。
実物を早く見てみたいものです。
ただ、以前ご紹介しましたが、「The Japanese Photobook」のような問題もありうるので、期待と懸念との半ばにいます。
かなりのページ数があるので、紹介されている写真集の数には間違いなく期待でき、知らない写真家もたくさん知ることができると思いますが、対象期間が「1918-1989」と広いので、そのうちのどれだけが、このスレの対象である「20世紀前半」に該当するのか?
他方、東欧の場合、ほんとうに1945年で切り分けることが適切なのか、という疑問が以前からあります。
例えば、かなり昔にご紹介した(No.876, No.864, No.863)次の本(旧ユーゴスラビアを取り扱っている)などは、1945年以降が対象ですが、そのことだけで、このスレの対象外だと宣言する意味はないように思います。
写真とプロパガンダ1945‐1958
ミランカ トーディチ (Milanka Todi'c)
荒島 浩雅・翻訳
三元社
2009/7/1
¥ 3,240
東欧(旧東欧)の写真については、もっとしっかり学ぶ必要があるでしょう。そのためにも、文献を探し続けねばなりません。
最後に、シュタイデル社の同書の紹介ページを掲載しておきます。
https://steidl.de/Books/Czech-and-Slovak-Photo-Publications-1918-1989-3644455158.html
>>1796
見つかりました、西郷北濤の生没年。
鳥取県立図書館の「郷土人物検索」にて。
https://www.library.pref.tottori.jp/winj/opac/switch-local.do?idx=0
金居乙恵(かないおとえ、1885-1950)