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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

フリーダ・カーロ作品集(つづき)(2158)

(つづき)

巻末の「図版クレジット」の部分に欧文つづりが記載されている場合もありましたが、残念ながら、全部ではありません。仕方がないので、ネット上で調べて、生没年とともに補いました。ただし、ウォレス・マーリー、ウォレス・マーリーとカタカナ表記に揺れがある「Wallace Marly」の生没年はわかりませんでした(グーグル検索だけではなく、実はAIも使ったのですが、見つかりませんでした。なお、これに関連して、AIについては、後日書きます)。

 

以上ですが、巻末に、「掲載作品リスト」だけでなく、「掲載写真リスト」も欲しかったですね。さすがに、この著者でも、そこまでの発想はなかったものと思われます。というか、そういう視点・発想でこの書籍を見ているのは、当方だけかもしれません。

それにしても、これだけの写真作品が掲載されているというのも、この著者ならではと言えるでしょう。

 

ちなみに、今回の欧文つづりなどの検索の過程で発見した次の展覧会企画があります。著者がこの展覧会を参考にしている可能性はありますが、写真家がかなり重複しているものの、完全には重複していないので、よくはわかりません。

Mirror Mirror…Frida Kahlo Photographs’

21 May– 12 September, 2015

Throckmorton Fine Art

New York

http://www.cassone-art.com/art-news/2015/05/photographs-of-frida-kahlo-go-on-show-in-new-york/

 

上記サイトでは、more than 30 rare and vintage photographs of Frida Kahloとあり

写真家名として、

The exhibition features vintage and rare images of Frida Kahlo by Gisele Freund, Nickolas Muray, Emmy Lou Packard, Diego Rivera, Juan Guzman, Peter Juley, Bernard Silverstein, Carl Van Vechten, Edward Weston, Lucienne Bloch, Manuel Alvarez Bravo, Lola Alvarez Bravo, Mayo Brothers, Leo Matiz, Fritz Henle and Hector Garcia– as well as several works on paper by Kahlo.

とあります。

 

なお、写真家のうち「ギジェルモ・カーロ」(Guillermo Kahlo1871-1941年、なお、Wikipediaでは、「ギリェルモ・カーロ」と表記されています)とは、フリーダ・カーロの父親で、19歳の時(1891年)にドイツから移民したハンガリー系ユダヤ人で、メキシコで成功した写真家だということです。

 

以前、No.2146でご紹介した「藤田嗣治」の写真にも撮影者の名前が記載されていました(ただし、この企画を紹介している雑誌等では、写真が掲載されていても、マダム・ドーラの名前が記載されていないものもあり)。このように、写真家名まで(しかも欧文つづりまで)記載するという例がもっと増えることを強く希望いたします。

 

最後に、この本の出版社である「東京美術」とは、あの「もっと知りたい」シリーズ(アート・ビギナーズ・コレクション)の大量の刊行を継続している出版社です。

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