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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

「前衛誌 日本編」について(1852)

>>前衛誌 日本編: 派・ダダ・構成主義(1848

>>「日本のダダ」と写真(1849

 

以前にご紹介した「前衛誌 日本編」ですが、少しですが実物を見ることができました。

これだけの素晴らしい本に対して(しかも、これだけの質・量を一人で執筆しておられる)、何かを書くのは、極めてきためらわれますが、以下、1点だけ書いてみます。

 

写真についてまとまった記事があればよかったのだが、と思いました。「巻弐[図]」のほうにも、堀野正雄の『終点』という写真集が掲載されていたり、写真雑誌もフォトタイムス、光画、FRONTなど多数掲載されていますが、「巻壱[文]」のほうには、特にまとまった写真についての解説がありません。部分部分で、関係する写真家に触れられている、という程度です。

巻末の人名索引を見てみると、堀野、淵上の掲載が多く、福原、中山がほんの少し、逆にないのは、野島、名取、小石、高山など。物足りないですね。写真に関連して取り上げるべき項目はいろいろとあったはずで、もう少し多くの写真家も取り上げ、「未来派・ダダ・構成主義」と関連付けて、まとまった時代紹介・状況紹介を書くことは可能だったはずです。

(ちなみに、「事項索引」がないのは不便だと思いました。)

 

最後に、西野さんに期待するのは筋違いかもしれませんが、シュルレアリスムに関しても、同様のタイプの本を作っていただけないかと思います。

 

いろいろとまとまりなく書きましたが、よろしくお願いします。

 

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Akihoshi Yokoran
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