アメリカのTIME誌が、1927年以降毎年「PERSON OF THE YEAR」(1999年に改名されるまでは「MAN OF THE YEAR」で、年によって「MAN」が「WOMAN」などに変更されたということです)を選んでいますが、2025年は、「人工知能(AI)の設計者たち」ということで、NVIDIAのジェンスン・ファン、OpenAIのサム・アルトマン、メタのマーク・ザッカーバーグなど8人の各氏が選ばれたということです。
さて、話題はここからです。
この号のTIMEの表紙写真は、掲載したとおり、ニューヨークの建設中の超高層ビルの横に渡された鉄骨に、その8人が座っている写真です。もちろん、実際にこんな写真が撮影されたわけではありません。
そうではなく、この写真は、1930年代の有名な写真をもとにモンタージュで作成されたということです。しかし、当方は、1930年代のそのような作品はさっぱり思いつきませんでした。
そこで確認してみると、Wikipediaの英語版にも掲載されている、「摩天楼の頂上でランチ(Lunch Atop a Skyscraper)」という1932年の作品でした。ロックフェラー・センター(RCAビル、現在のコムキャスト・ビル)の建設現場で撮影された、ということです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lunch_atop_a_Skyscraper
撮影者は、チャールズ・C・エベッツ(Charles C. Ebbets, 1905-1978)という写真家である可能性が高いそうですが、他にも、ウィリアム・レフトウィッチ(William Leftwich)やトーマス・ケリー(Thomas Kelley)といった写真家の可能性も残っているということです。
20世紀前半の写真についての有名な話題のはずなのに、まだまだ知らないことが多いですね。
ここからいえることは次の2つでしょうか。
・ジャーナリズム系の写真について、「美術・芸術」の観点からの紹介は遅れている。
・また、その系統の写真については、クレジットが不明の場合も多く、撮影者すらはっきりしない場合も多い。
引き続き、いろいろと情報を蒐集していかねばなりません。