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開催してほしい展覧会(20世紀前半篇)

「アヴァンガルド勃興」の展覧会カタログ(2005)

東京都写真美術館の520日(金)からの企画「アヴァンガルド勃興」(No.1992No.1998)の展覧会カタログの情報が、国書刊行会のページで公開されました。

 

目次も含め、以下のとおりご紹介いたします。

 

アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真

東京都写真美術館

国書刊行会

発売日:2022/06/10

判型:A4変型判

ISBN978-4-336-07367-9

ページ数:208

定価 3,960円(本体価格3,600円)

<目次>

【図版】Plates

第1章  インパクト 同時代の海外作家 Part 1: Impact - Contemporaneous Photographers Overseas

第2章  大阪 Part 2: Osaka

第3章  名古屋 Part 3: Nagoya

第4章  福岡 Part 4: Fukuoka

第5章  東京 Part 5: Tokyo

1930年代日本の前衛写真――言説と実践(イェレナ・ストイコヴィッチ)

Avant-Garde Photography in 1930s Japan, in Discourse and PracticeJelena Stojković

前衛写真の時代(藤村里美)

The Age of Avant-garde PhotographyFujimura Satomi

作家解説

前衛写真関連年表

作品リスト List of Works

https://www.kokusho.co.jp/sp/isbn/9784336073679/

 

一昨日から会期も始まっておりますが、上記発売日の情報から見ると、展覧会カタログはまだ入手できないという状態なのでしょうか?

また、2018年にやはり国書刊行会から刊行された、次の展覧会カタログと同じサイズですかね?

 

『光画』と新興写真 モダニズムの日本

東京都写真美術館

国書刊行会

発売日:2018/03/07

判型:A4変型判

ISBN978-4-336-06252-9

ページ数:232

定価 3,740円(本体価格3,400円)

https://www.kokusho.co.jp/sp/isbn/9784336062529/

 

取り扱っている時期が2冊で接続するため、「2冊で一揃え」ということなのかもしれません。

この2018年の展覧会カタログの時にも書いたかもしれませんが、今回論考が2点のみというのは、いかにも少なくて残念です。

先にNo.2001でご紹介した、みすず書房の「さまよえる絵筆」などは、以下の目次からわかるように、いったい何件の論考・インタビュー等が収録されているのか? その差が歴然とするように思います。

 

https://www.msz.co.jp/book/detail/08980/

さまよえる絵筆 東京・京都 戦時下の前衛画家たち

編著:弘中智子

編著:清水智世

みすず書房

判型:B5 タテ257mm×ヨコ188mm

頁数:216

定価:3,520 (本体:3,200円)

ISBN978-4-622-08980-3

Cコード              C0070

発行日:2021225

 

目次

はじめに 弘中智子

1940年以後、戦時下の前衛絵画の展開 弘中智子

塗られない画布 転換期・京都の裁断面 清水智世

 

I 西洋古典絵画への関心

II 新人画会とそれぞれのリアリズム

III 古代芸術への憧憬

IV 「地方」の発見

インタビュー 吉井忠と戦時下、そして東北 吉井爽子

V 京都の「伝統」と「前衛」

義父・小牧源太郎 澄みきった心境 山本新太郎

 

福沢一郎 古典のレアリズムは前衛に通ず 伊藤佳之

「生きてゐる画家」の世代 河田明久

戦時下の考古学と埴輪の位置 村野正景

難波田龍起の埴輪と仏像 幻想と写真 小林俊介

長谷川三郎における〈前衛〉と〈伝統〉の接続 モダン・フォトグラフィ的視覚言語を経由した抽象表現 谷口英理

「地方」の文化運動 翼賛と現実 大串潤児

2つの共同制作《浦島物語》と《鴨川風土記序説》について 大谷省吾

京都の文化運動と知識人、あるいは、モンタージュの試み 雨宮幸明

戦時下の雑誌における古美術の紹介 『みづゑ』『アトリヱ』および継続誌を中心に 印田由貴子

 

本書で紹介する画家・団体 相関図

戦時下、前衛画家たちのスナップ写真

用語・人物解説

『美術文化』、美術文化協会画集目次

文献再録

作家作品解説

関連年譜

参考文献

1941(昭和16)年45日 福沢一郎逮捕に対する東京・京都の画家たちの反応

作品リスト

An Outline of the Exhibition

おわりに 清水智世

 

また、国書刊行会のページに掲載されている、次の「収録作家」を見ると、知らない名前がなく、これも残念です。プレスリリース(https://topmuseum.jp/upload/2/4300/AvantGardeRisingPressRelease_20220506.pdf)に挙がっている名前の一部がすでに欠けているので、これで全員ではない、ということかもしれませんが。

◆収録作家

天野龍一、伊藤研之、瑛九、音納捨三、恩地孝四郎、小石清、河野徹、後藤敬一郎、許斐儀一郎、小林鳴村、坂田稔、椎原治、高橋渡、田島二男、田中善徳、田渕銀芳、樽井芳雄、永田一脩、中山岩太、服部義文、ハナヤ勘兵衛、濱谷浩、久野久、平井輝七、本庄光郎、村田米太郎、安井仲治、矢野敏延、山本悍右、吉崎一人、ウジェーヌ・アジェ、セシル・ビートン、ハンス・ベルメール、ブラッサイ、マン・レイ、アルベルト・レンガー = パッチュ

 

いずれにしても、刊行を心待ちにしています。

 

 

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Akihoshi Yokoran
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