先日、「Chat GPT」をご紹介しましたが、今度は、画像生成AIを試してみました。
すでにたくさんの種類がありますが、無料で登録も不要という、最も簡単にできるものを選びました。
Stable Diffusion
https://stablediffusionweb.com/#demo
入力した語句に基づき「Generate image」のボタンを押せば絵や写真が出てきます。日本語でもできますが、全然関係のない画像が出てくることも多いので、英語のほうが無難です。
1つの単語でも、また文章でも大丈夫です。人名や地名など固有名詞を入力すると、なるほどという画像が出てきます。写真などは、どこかにある、「フリー素材」(フリーコンテンツ)を使っているのかもしれません。
特に、ある程度有名な画家や写真家の名前を入力すると、その作家風の作品が生成されます。"Henri Matisse"、"Pablo Picasso"、"Alfred Stieglitz"、"Henri Cartier-Bresson"などでお試しください。これらの名前から出てくる絵または写真は、オリジナルを参照しつつ、AIが作成しているんでしょうね。なお、画家・写真家本人の(を表しているであろう)絵や写真が出てくることもあります。また、多少つづりが間違っていても、正しく認識してくれるようです。
さらに、
「a desk in the style of Pablo Picasso」
のように入力すると、ピカソ風の机が出てきます。「a desk」「Pablo Picasso」をいろいろと入れ替えれば、どんどん出てきます。この人名の部分に「surrealism」などを入れて、
「a desk in the style of surrealism」
ともできます。
出てきた画像が気に入らなければ、再度「Generate image」のボタンを押せば違う画像が生成されます。
試した感じでは、「遊び」という意味ではかなり楽しめますが、「調査」「分析」という観点からは、今すぐには役に立ちそうにはありません。
ただ、さらに調べてみたいと思います。
皆さんもお試しください。
久しぶりに、安井仲治展が開催されます。
場所は、日本の昭和戦前期の写真の「本場」(故・中島徳博さん)ともいえる、兵庫県立美術館(旧兵庫県立近代美術館)です。
没後80年・生誕120年 安井仲治
兵庫県立美術館
2023年12月16日(土)~2024年2月12日(月・振休)
まだ先なので、詳細不明ですが、わかり次第ご紹介いたします。
関東に巡回しますかね? 巡回するとしても、2024年度ですね。
仮に巡回するとしたら、どの美術館でしょうか? 順当に考えれば、東京都写真美術館でしょうか?(藤村里美さん?) ポートフォリオを所蔵しているということでは東京国立近代美術館も可能性がないわけではありません(増田玲さん)。渋谷区立松濤美術館も、光田由里さんはもうおられないけれど、可能性があります。それから、世田谷美術館も可能性があります(塚田美紀さん)。そして、東京ステーションギャラリーも(成相肇さん)。前の前の安井仲治展を開催したという意味ではワタリウムも挙げられますが、やはり可能性は低いでしょうか?
余計なことですが、兵庫県立美術館に期待する写真展は、小石清展です。まとまった小石清展は、同館(旧兵庫県立近代美術館)で開催された1988年の「小石清と浪華写真倶楽部展」が最後ではないでしょうか?(2009年に旧大阪府立現代美術センターで開催された「モダニズム写真の鬼才―小石清展」はそれほどの規模ではなかったと思います) そうだとすると、それこそ、30年以上は開催されていないでしょう。日本で、ということは世界で、という意味になりますが、最も小石清展開催にふさわしいのは、兵庫県立美術館だと思います。どうか、よろしくお願いいたします。
まだ、詳細な内容はわかりませんが、次の展覧会が開催予定です。
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
板橋区立美術館
2024年3月2日(土曜日)〜4月14日(日曜日)
主催 板橋区立美術館・東京新聞
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001737/4001747.html
板橋区立美術館ならではの企画でしょう。楽しみです。時期がかなり先の企画で、もう少し情報が出てこないと、内容がよくわかりませんが。
ウエブサイトに掲載されている図版は東郷青児と森堯之の絵画作品ではあるものの、企画のタイトルには「絵画・オブジェ」といった言葉は入っていません。しかし、解説には「画家たち」という言葉があり、また板橋区立美術館だということもあって、写真は対象になっていないですかね。
美術館連絡協議会(読売新聞)は関係していないようですから、残念ながら、全国に巡回されるということではないようです。
さらに情報を入手しましたら、またご紹介したいと思います。
もうすぐ次の展覧会が開催予定です。
サロン展 写真のノスタルジア / 特別陳列 関東大震災のイメージ
渋谷区立松濤美術館
2023年3月22日(水)~2023年3月28日(火)
https://shoto-museum.jp/exhibitions/2023salon/
入館料 無料
休館日 3月27日(月)
コレクションで構成され、対象としては、「寫眞芸術社」と、その後継である「日本写真会」に集った作家たち(福原信三、大田黒元雄、掛札功、石田喜一郎)、という紹介がなされていますので、同館における1998年の光田由里さんの企画「寫眞芸術の時代 : 大正期の都市散策者たち」と重なる作品群かもしれません。
なお、「特別陳列 関東大震災のイメージ」のほうは、南薫造の絵画なども展示されるということです。
かりに以前の企画と重複があるとしても、非常に興味深い企画です。
お時間のあるかたは、ぜひ足をお運びください。とはいえ、期間が非常に短いのは(たったの1週間なのは)、何故なんでしょうか?
「飛び込んでくる情報(1933)」(2021年4月25日)の投稿から、すでに2年近くも経ちましたが、ネットの世界では、検索技術や検索サービスの質の向上は、ほとんどなされていないようです。大変残念です。
先に書いた「書店法式・書棚法式」のアイデアもそうですが、いちいち検索しなくても、(適切な量の)情報が自動的に目の前にぶらさがるようなそんな情報提供を望んでいます(検索する側は、それを掴みさえすればいい)。ただ、未だに非現実的な望みのようです。
なお、これは、決して怠慢から出ている希望ではありません。検索に使わなくなった時間を、より生産的な他の目的のために使用できるのです。これは、著しいメリットです。
ちなみに、「飛び込んでくる情報(1933)」という過去の投稿を検索する時に、漢字表記が次のいずれだったかの記憶がなくて、困りました。
「飛び込んでくる」
「飛び込んで来る」
「飛びこんでくる」
「飛びこんで来る」
検索システムにもよりますが、「あいまい検索」のような機能がなく、すべて検索結果が異なる、すなわち、完全に一致しないと発見できない、という悲惨な事態もまだまだ存在します。いい加減にして欲しい。検索に時間がかかって仕方がありません。
こういった、単純というか、身近なところからでも、改善をして行っていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。