次の本が刊行されています。
モダニズムと関西の前衛 - 都市・美術・近代美術館
「近代美術」再考-前衛・モダニズム・近代美術館 第2集
山野英嗣
東信堂
2025年11月
価格 ¥5,940(本体¥5,400)
https://www.toshindo-pub.com/book/91987/
目次
第Ⅲ部 モダニズム再考―関西を磁場に
第一章 都市と美術 大阪・神戸のモダニズム 一九二〇 ― 一九四〇
第二章 「前衛都市」京都のモダニズム 一八九五 ― 一九三〇
第三章 知られざる和歌山のモダニズム
第四章 「関西のモダニズム」再考
第五章 美術館、そして展覧会を体験として「再考」し、「思い」をつづる
その前にシリーズでもう1冊刊行されていました。
カンディンスキーと日本の前衛 - 版画・抽象・音楽
「近代美術」再考-前衛・モダニズム・近代美術館 第1集
山野英嗣
東信堂
2025年5月
価格 ¥6,820(本体¥6,200)
https://www.toshindo-pub.com/book/91943/
目次
第Ⅰ部 カンディンスキーの「抽象」から「諸芸術の総合」へ
第一章 「青騎士」像―年刊誌『青騎士』の表紙絵について
第二章 カンディンスキーの木版画作品(一九〇二年―一九一〇年)―「抽象」への道
第三章 カンディンスキーの詩画集『響き』(一九一三年)について―「抽象」の誕生
第四章 「諸芸術の総合化」に向けて―二〇世紀初頭の一動向
第五章 ふたたびカンディンスキーをめぐって
第Ⅱ部 日本の「前衛」再考―カンディンスキーの受容
第一章 青木繁《海の幸》(一九〇四年)再考―その絵画表現の革新性について
第二章 萬鐡五郎、村山知義、竹久夢二、そして恩地孝四郎たちのカンディンスキー
第三章 日本の「前衛」再考
第四章 「日本画」の前衛―「シュパンヌンク」の響き
2冊とも、実物をじっくりと見てみたいものです。
第1集よりも第2集のほうに、より関心を持っています。
次の本が刊行されています。
シュルレアリスムの軌跡 - 革命を夢見た芸術家たち(100 ans de Surréalisme)
サンドリーヌ・アンドルゥーズ(Sandrine Andrews)
長谷川晶子・監修・翻訳
木水千里・松岡佳世・翻訳
グラフィック社
2026/01/07発売
価格 ¥3,960(本体¥3,600)
https://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=63100
翻訳物(原著は、フランスの「LAROUSSE」からの刊行)で、しかも、概説書ですが、馬鹿にはできません。他ではあまり紹介されていない作家が、図版とともに取り上げられています。収録は全39人ということで。以下の目次の名前をご確認ください。
目次
ダダとシュルレアリスムの誕生 6
シュルレアリスム宣言 12
ピエール・ロワ 14
ジャン・アルプ 18
アンドレ・ブルトンと自由な精霊ナジャ 22
ヴァランティーヌ・ユゴー(Valentine Hugo) 26
マルセル・デュシャン 30
マン・レイ 32
シュルレアリスム革命 36
アンドレ・マッソン 40
オートマティック・モードで 46
ジョルジョ・デ・キリコ 54
マックス・エルンスト 58
ビラと雑誌 62
ジョアン・ミロ 64
クロード・カーアン 68
ポール・デルヴォー 70
ケイ・セージ 74
ルネ・マグリット 76
パブロ・ピカソとシュルレアリスム 80
アイリーン・エイガー 82
イヴ・タンギー 86
シュルレアリスムの展覧会 90
ローランド・ペンローズ 94
アルベルト・ジャコメッティ 96
ハンス・ベルメール 100
トワイヤン 104
エロス革命 108
ヴィフレド・ラム 112
ヴィクトル・ブローネル 116
集団的な遊び 120
ジョゼフ・コーネル 122
サルバドール・ダリ 126
シュルレアリスムの映画 130
ジェン・グラヴロル(Jane Graverol) 134
オスカル・ドミンゲス 136
ニュッシュ・エリュアール(Nusch Éluard) 140
シュルレアリスムの詩 142
フリーダ・カーロ 148
ドラ・マール 152
シュルレアリスムの写真 156
レメディオス・バロ 160
レオノール・フィニ 164
ラウル・ユバック 168
ジャクリーヌ・ランバ(Jacqueline Lamba) 170
シュルレアリスム運動における女性たち 174
ドロテア・タニング 176
ロベルト・マッタ 178
ラシェル・バエス(Rachel Baes) 182
メレット・オッペンハイム 186
シュルレアリスムのオブジェ 190
レオノーラ・キャリントン 192
共同制作のシュルレアリスムの書物 196
イヴ・ラロワ(Yves Laloy) 200
ミミ・パラン(Mimi Parent) 204
ブルトンのあとにシュルレアリスム的な生は存在するか 206
シュルレアリスム年表 208
作家名のつづりは目次に掲載されていなかったので、すぐにわからない名前についてだけ、AIで探して追加しています。こういう場合には、AIはかなり便利で、信頼できそうです。
なお、最初に掲載されている作家がピエール・ロワというのは、理由は不明ですが、驚きです。
本年もよろしくお願いいたします。
恒例の「2025年の戦前の写真史に関する5大ニュース」です。
今回は、展覧会3件、書籍2件です。
〇展覧会:3件を取り上げます。
・特集 中山岩太(兵庫県立美術館、2025年)(2156)/兵庫県立美術館・中山岩太展第1期(2174)/兵庫県立美術館・中山岩太展のウエブサイトと作品リスト(2187)
・野島康三と斎藤与里(2170)/野島康三と斎藤与里(続報)(2193)
展覧会の次点は、次の2件です。
〇書籍:2件を取り上げます。
・ラジオと写真家: 「声」の日本写真小史(2195)/続・ラジオと写真家(2200)
書籍の次点は、次の3件です。「フリーダ・カーロ」は、その絵画作品の問題ではないこと、以下の投稿内容をご参照ください。
・フリーダ・カーロ作品集(2157)/フリーダ・カーロ作品集(つづき)(2158)
全体の次点は、次の1件ですが、今のところ未刊ですので、今年こそご刊行をよろしくお願いします。
なお、過去の投稿の場所については、ここに掲載すると長くなりすぎますので、掲載いたしません。必要に応じて、前回2024年の「NO.2152」のほうをご覧ください。
2024年の戦前の写真史に関する5大ニュース(2151)/続・2024年の戦前の写真史に関する5大ニュース(2152)
戦後についての企画ではありますが、次の展覧会が開催予定です。
大西茂 写真と絵画
東京ステーションギャラリー
2026年1月31日(土) - 3月29日(日)
主催:東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)
企画協力:MEM
協賛:T&D保険グループ
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202601_onishi.html
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/202601_onishi.pdf
数学者である大西茂(1928–1994)による写真と絵画。しかし、その作品のシュルレアリスム的な感覚は、余技とは決して言えないものであり、さらに戦前の写真の傾向も想起させ、他に類を見ないものです。
むしろ海外で再評価され始めたということ、MEMのおかげなのでしょう。
日本初の大回顧展、注目すべきです。
これを機に、「主観主義写真」の研究も進み、企画も増えていくことを望みます。そして、戦前の写真とのつながりについての考察も深まっていくことでしょう。
そして、この企画の展覧会カタログは、以下のとおり平凡社から刊行予定です。
入手しやすくなりますので、素晴らしいことです。
大西茂 写真と絵画
東京ステーションギャラリー 編
平凡社
出版年月 2026/02
ISBN 9784582207446
判型・ページ数 B5 240ページ
定価3,850円(本体3,500円+税)
https://www.heibonsha.co.jp/book/b672346.html
それでは、また来年。
よいお年をお迎えください。
次の展覧会企画を発見しました。
キンビ写真コレクション
会期:2025(令和7)年11月22日(土)~4月5日(日)
[前期] 11月22日(土)~2026年1月19日(月)
[後期] 2月 7日(土)~4月5日(日)
※会期中の休館日
12月29日㈪~2026年1月2日㈮ ※年末年始休館
1月20日㈫~1月29日㈭ ※メンテナンス休館
会場:秋田県立近代美術館 5階展示室 (秋田県横手市)
観覧料:無料
面白い企画ですね。
出品作家として、次の写真家の名前が挙がっています。
小西正太郎(1876-1956)
千葉禎介(1917-1965)
大野源二郎(1924-2023)
南利夫(1919-2012)
中村征夫(1945-)
この中には20世紀前半に作品を残している写真家もいるのではないかと思います。
しかし、残念ながら、この美術館のサイトには、これ以上情報がないのです。1人1人をネットで検索しなくてはならないのでしょうか?
美術館のウエブサイトには、この企画の出品作品リストや、全員とは言わないまでも、出品作家の経歴を載せていただきたかったところです。
郷土の作家であるのなら、この展覧会に限らず、それぞれの地域の美術館において各作家を紹介しておく価値があると思いますので、郷土の作家とその作品を紹介する独立したページすらあってもいいのではないかと思います。
特に、「郷土の作家」であれば、他の地域の美術館などで紹介される可能性は、逆に低くなるのではないかと思います。その意味では、その郷土の美術館の、いわば責務として、積極的に紹介していただくことが望まれます。もしも、他の美術館、博物館、資料館などですでに紹介されているのであれば、展覧会の紹介ページなどでは、ぜひその別のページのリンクを貼っていただき、作家ごとの検索が不要になるよう工夫していただきたいところです。
いろいろと書きましたが、世の中には情報が偏っており、「郷土の作家・美術」についての情報はなかなか存在しないということが現状で、困ったことだと考えています。
そして、そのような「郷土の作家」を各美術館でそれぞれ紹介していただくことが定着してくれば、それを横断的につなげて、その美術館間での交流・連携が可能になるのではないかと思います。やがては、いくつかの地域の「郷土の作家」をつなげた企画、例えばA美術館ではその美術館でしか実現できない「郷土の作家A」を取り上げ、B美術館ではやはりその美術館でしか実現できない「郷土の作家B」を取り上げ、これらを1つの企画へと織り上げれば、美術館横断的に巡回も可能になるのではないかと思います。
例えば、このスレのテーマにあえて近づければ、1920年代、1930年代の「郷土の作家(写真家)」の写真作品を、例えば全国10館分集めて1つの企画とし、「郷土の写真家」などと名付けて、その全国10館を巡回するというような企画が考えられます。はじめは、各地方ごとでもいいのですが(例えば、「北海道、20世紀前半の郷土の写真家」などが実現すれば、それだけでも、当方にとってはこの上ない企画です)、やがては全国まで拡大すれば、と夢想しております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。